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臨床遺伝研究会

会長挨拶



北海道大学大学院獣医学研究科
臨床分子生物学教室

稲葉  睦

 臨床遺伝研究会の歴史は決して長くはありませんが、産業動物臨床の現場に心底根ざして生まれた集まりであることはこの研究会の大きな特色であり、臨床現場と研究室のコミュニケーションで育んできた力は私達の誇りです。
 その基盤を築いてこられた鈴木勝士前会長、佐藤彪先生をはじめとする全ての方々の絶大な尽力を踏まえ、今、私達は、従来、主たる対象としてきた産業動物に伴侶動物を加え、動物全般の「疾患と遺伝」をテーマとした研究会活動に向けて改めて漕ぎ出します。相当な困難を覚悟しながらも、皆さんが好奇心と向学心を存分に発揮し、楽しめる場にこの研究会がなるよう、執行部・幹事一丸となって努める所存です。なにとぞこれまでに増すご指導・ご助言、叱咤激励を賜りますようお願い申し上げます。

 会長を拝命するに当たり、研究会の将来像と活動方針を簡単に申し述べます。忌憚ないご意見をいただければ幸いです。

◆活動方針
 臨床現場には、遺伝が関わるであろう様々な症例があり、その臨床知見、検査データや家族歴の蓄積が、そして臨床家の素朴な疑問や鋭い閃きがあります。大学や研究機関の研究室には、様々な基礎・応用研究を基盤とする山のような好奇心と問題解決のための知識・技術、ノウハウの蓄積、そして研究実行力があります。獣医臨床遺伝研究会が果たすべきなのは、「疾患と遺伝」をテーマに、川を隔てた対岸に居る臨床現場と研究室とを結ぶ「橋」の役割です。

 これまでも、臨床遺伝研究会という橋上で両者が行き交い、時に活発に、時には淡々と遺伝性疾患についての議論や研究が行われ、その交流のなかから、特に産業動物の遺伝性疾患について多くの成果が生み出されました。

 現在、少しその熱が治まって、橋の上の行き交いは少し寂しくなっています。橋を渡る必要がなくなったのか?決してそんなことはありません。寧ろ、産業動物の未解決の遺伝性らしい疾患は一向に減らず、伴侶動物の遺伝性疾患に社会がようやく注視し始めた今、この橋を強化しなければ、日本の獣医学と獣医臨床はさらに10年の遅れをとります。既に原因遺伝子が判明して病態との因果関係が明らかな疾患、原因遺伝子は指摘されているけれど発症機序が不明、原因が不明な遺伝性疾患、遺伝性疾患らしいけれど決定打を欠く疾患、遺伝性疾患かもしれない疾患等々、それぞれ課題は山積みです。

 これらに立ち向かうために今後目指すのは、単に人や情報が行き交う橋では足りません。橋の上に様々な工芸品を生み出す工房や商店が並び、情報が集まり議論が交わされ交易が成り立つ、例えればフィレンツェのポンテヴェッキオのような橋です。

 そこでは、完成した研究やデータのプレゼンテーションもあり得ますが、寧ろ、臨床現場からは議論や研究のきっかけとなる症例の臨床データやちょっとした思いつきを特に歓迎します。研究者は、動物の遺伝性疾患についての(あるいは関連する)研究の紹介や、適度に基礎的なレクチャーが提供されます。この両者の間に議論や協力を生み出す場、やがてそれが何らかの研究成果に結実する場、そういう会にしたいのです。敢えて従来の研究会集会の欠点を求めるとすれば、折角の議論が明確な形に残せなかったことが挙げられます。執行部を中心とした密な連絡で、また会誌やホームページを活用した改善を達成しなければなりません。

 臨床遺伝研究会は、この「橋」自体の強化と「橋上での活動」の創出を今後2年間の活動目標とします。もちろん、社会という川の流れを適切な学術情報に基づいて制御できる機能を備えた橋造りです。橋上での活動が、両岸それぞれの街のなかでの交流/連携を一層強化することも期待できます。

 いささか厄介なのは、私達には産業動物と伴侶動物という2本の橋を抱え、それぞれの発展が重要であることです。これについては、当面、具体的な取組のひとつである研究集会を産業動物、伴侶動物それぞれで別個に開催し、研究会誌やウェブサイトでの交流を図り、状況をみながら相互交流を強めていきたいと考えます。やがては、獣医学の臨床現場・研究室はもちろん、畜産学、生命科学、医学等、多様な分野の意欲盛んなたくさんの人々が、この2本の橋を通って街中を巡り、「疾患と遺伝」のサイエンスを享楽できるようになる、さらに臨床現場にその成果と楽しさを還元する。それが研究会の将来像です。
                             2009年 4月
具体的な活動内容

 具体的な活動の詳細はこれからの懸案事項ですが、参考まで概要を述べておきます。

1)研究会集会(年1回)(当面、産業動物と伴侶動物で別開催)

・症例提示(これが重要です!)
 重点 今年の視点:1〜2地域から注目の疾患を提示のうえ討論
   一般症例報告

・研究発表
   重点 数名の研究者から
    一般研究発表

・教育講演

<総会>
◇従来の研究会内容が難しく、次第に現場と乖離してきていたとの指摘があります。しかし、臨床現場での荒削りな知見から、研究室での非常に基礎的な知見まで出てくるのがこの会の特徴ですし、面白さなのではないでしょうか? の理解は不要ですから、少なくともこれだけは、というレベルを互いに尊重しあって勉強できる雰囲気作りが重要でしょう。  

 もちろん、いずれかに集中したり、深すぎたりするのは互いに疲れますからいけませんし、理解を心掛けない講演は論外です。企画や運営、講演の進行等に細心の注意が必要です。これは今まで足りなかったところで反省しなければなりません。
 あくまで「疾患と遺伝をテーマに臨床現場と研究室をつなぐ橋」を趣旨とした会にします。

2)研究会誌(年1回)
・上記内容からの抜粋記事
・総説
・解説
・研究会内共同研究の進行状況等
・遺伝子検査結果情報等、関連情報の提供

3)ホームページ
・臨床遺伝研究会の概要
・活動(研究集会、教育セミナー等)
・会員活動状況
・研究会誌
・その他:リンク等
  (無制限な投稿、書き込み等はしない)

4)幹事会 ・集会時+1回:運営年度計画、会計等を明確化(詳細未定)
・編集委員長:小林 正人(山形県農業総合研究センター)
・編集委員:総会までに案を作成
・集会時+メール委員会等(詳細未定)










 
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Japanese Society for Animal Clinical Genetics