臨床遺伝研究会の歴史は決して長くはありませんが、産業動物臨床の現場に心底根ざして生まれた集まりであることはこの研究会の大きな特色であり、臨床現場と研究室のコミュニケーションで育んできた力は私達の誇りです。
その基盤を築いてこられた鈴木勝士前会長、佐藤彪先生をはじめとする全ての方々の絶大な尽力を踏まえ、今、私達は、従来、主たる対象としてきた産業動物に伴侶動物を加え、動物全般の「疾患と遺伝」をテーマとした研究会活動に向けて改めて漕ぎ出します。相当な困難を覚悟しながらも、皆さんが好奇心と向学心を存分に発揮し、楽しめる場にこの研究会がなるよう、執行部・幹事一丸となって努める所存です。なにとぞこれまでに増すご指導・ご助言、叱咤激励を賜りますようお願い申し上げます。
会長を拝命するに当たり、研究会の将来像と活動方針を簡単に申し述べます。忌憚ないご意見をいただければ幸いです。
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