大会長ご挨拶
このたび、第75回日本矯正歯科学会大会を徳島市で開催させて頂くことになり、大変光栄に存じますとともに、このような機会を与えて下さいました日本矯正歯科学会会員の皆様に深く感謝を申し上げます。
本大会では、メインテーマを「矯正歯科治療の安定性と効率バランスを追求する−Seeking the best balance between stability and efficiency in orthodontics−」としました。 近年、医療の世界では、生命科学が目覚ましい進歩を遂げ、さまざまな新しい医療技術が導入され、さらに安心・安全な医療に向けての制度が日々進歩普及しております。矯正歯科治療の安定性と効率バランスを追求することは、新しい時代の発展に向けて重要且つ不可欠であると考えます。そこで、本大会が新しい時代の発展に向けて、矯正歯科医療の大きな革新となるような機会となることを期待しております。
特別講演と教育講演には、「2014年度ノーベル物理学賞受賞者・カリフォルニア大学サンタバーバラ校 中村 修二先生/高効率青色LEDの発明と将来の固体発光光源」と、「徳島大学藤井節郎記念医科学センター長・徳島大学名誉教授 松本俊夫先生/メカニカルストレスと骨について」をお願いしております。お二人ともに、世界に先駆けた発明・発見を果たし、多大な成功を収めている、高名な研究者です。
また、シンポジウムでは「女性の社会進出-医療現場で働く女性へのメッセージ」をテーマとして、4名の女性医師・歯科医師に講演いただくとともに、矯正歯科治療経験者として「女優・水野真紀さん」を招いてのパネルディスカッションも予定しております。その他、臨床セミナー、スタッフ&ドクターセミナー等、興味深い内容を企画しております。
会場は徳島市の「アスティとくしま」「むらさきホール」で、懇親会は鳴門市の「大塚国際美術館」を特別にお借りして行う予定です。秋の徳島は、豊かな海・山・川・里の幸に恵まれ、県全体の八割を占める自然の紅葉も見事です。
多数の会員の皆様のご参加を心よりお待ちしております。
大会長 田中 栄二