Japan Biomagnetism and Bioelectromagnetics Society

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ご挨拶



 長峯 隆 前理事長のあとをうけ,第 11 代理事長として 2021 年 6 月より 3 年間の任期を託されました東北大学の中里です.着任にあたり,ひとことご挨拶申し上げます.
 最初に,本学会創立の経緯を振り返りたいと存じます.初代会長(現名称では理事長)の 故 渥美和彦 先生が隔年開催の国際生体磁気学会(BIOMAG)を 1987 年に東京で主催することが決定した際に,その受け皿として日本の学会を作る必要がると判断され,小谷 誠 先生(第 2 代会長)が実務の中心となって本学会を急遽設立したものと伺っております.第 1 回の学術大会は国際学会の前年の 1986 年に開催されました.残念ながら私はこの第 1 回大会には参加しておりませんが,翌 1987 年の第 2 回大会と,BIOMAG’87 Tokyo から,私は参加しており,当時の熱気が今でも思い出されます.なぜならば,それまで液体ヘリウム温度でしか達成できていなかった超伝導が,1986 年に液体窒素温度を越えても起こりうることが 1986 年に発表され,世界中に「高温超伝導ブーム」を沸き起こしたからでした.
 本学会の学術活動の中心は,超伝導量子干渉素子(SQUID)を用いた生体磁場の計測にあります.学会発足当時から現在まで,液体ヘリウム温度で稼動する SQUID 脳磁計や SQUID 心磁計が研究の中心的役割を果たしておりますが,最近では超伝導を必要としない新しい磁気センサとして,光ポンピング(OPM)やトンネル磁気抵抗(TMR)素子を用いた生体磁気計測も行われるようになり隔世の感があります.きわめて特殊な技術であるため,工学や数学に詳しい理工系の研究者と,生体計測に詳しい医学生理学形の研究者が一同に会する高い学際性が本学会の特徴でもあります. 国際生体磁気学会(BIOMAG)や,その後 2007 年に発足した国際臨床脳磁図学会(ISACM)において,国内研究者の貢献度はきわめて高く,本学会がこれまで果たした役割はきわめて大きいと存じます.なお,本学会の研究対象には生体への電磁気影響も含まれております.この点が国際生体磁気学会(BIOMAG)とは異なるところであり,正式英文名称が "Japan Biomagnetism and Bioelectromagnetics Society" となっているのもそのためです.
 日本生体磁気学会の歴史は,発足当時の 1 年を除いて,私の研究人生とは完全に重なっております.このような名誉ある学会の理事長を任されましたことを大変に光栄に感じると同時に,責任の重さもあると理解しております.これまでの 35 年の歴史の中では,いくつかの苦難の時期があったことも事実です.しかし,これまでと同様,会員諸氏の高い学際性と協調性をもって,次の時代にバトンを渡していけるよう組織を強化していきたいと願っている次第です.皆様の引き続きのご支援をよろしくお願い申し上げます.

2021 年 6 月


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