第64回臨床呼吸機能講習会の開催にあたって
この度、第64回臨床呼吸機能講習会を8月29日(木)から31日(土)までの3日間、大宮ソニックシティで開催させていただくことになりました。本講習会は日本呼吸器学会と共に60年以上の歴史と伝統を受け継ぎながら、呼吸器科医・メディカルスタッフへの教育を通じて、呼吸器病学の発展に貢献してきました。近年はCOVID-19パンデミックの影響でWEB開催となり、実習が難しい状況が続いていましたが、今回は感染対策に留意しながら、全てのコースを現地開催とし、臨床呼吸機能講習会本来のスタイル「双方向性セミナーと実習」での実施を予定しています。
臨床呼吸機能基礎コース(主任:小川浩正先生、今野 哲先生)では、呼吸生理と呼吸機能検査の基本から応用までを学び、実習では各種呼吸機能検査を体験していただきます。臨床呼吸機能応用コース(主任:小倉高志先生)では、呼吸器疾患の病態を呼吸機能、画像、病理から総合的に理解し、診断と治療への応用を学ぶことができます。呼吸管理実践コース(主任:富井啓介先生)では、呼吸不全患者の評価と呼吸管理について、講義と実習を通じて実践的に学ぶことができます。また、初期臨床研修医コース(主任:鈴木拓児先生)では、画像診断や気管支鏡などを含めた様々な角度から呼吸器内科の楽しさを実感してもらうことができます。
本講習会の講義および実習は、呼吸器診療と研究の第一線で活躍されている先生方が担当しており、多くの共催企業や関係者の方々にも支えられています。ときに難解な呼吸生理学から最新の臨床や研究に関係するトピックスまで、大変興味深い内容となっており、受講生の皆様には呼吸器病学を基礎から応用、実践まで学んでいただく絶好の機会になると思います。本講習会が大宮で開催されるのは23年ぶり3回目となりますが、大宮は交通の便も良く、活気ある街です。呼吸器専門医を目指す医師はもとより、呼吸器診療に携わる多くの方々に奮ってご参加いただけますよう、スタッフ一同、準備を進めておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。