専門医と売薬利権
-誰が患者を騙すのか?

新専門医制度とやらが2018年から始まるという.もちろん,新専門医制度誰もが賛成しているわけではない.かといって現行の専門医制度に満足しているわけではない.専門医とは一体だれのため制度なのだろうか.高血圧専門医や糖尿病専門医の行動を見る限りでは,専門医が患者の役に立っているとは,とても思えない.

バルサルタンにせよ,エンパグリフロジンにせよ,リラグルチドにせよ,会社がその別刷を買い取って広告ビラにした論文のイカサマは,その発表当初からわかっていた.喜々として製薬企業の営業マンを演じた専門医の先生方も,それは重々承知の上だった.何たって専門医の先生方なんだから.

高価な「期待の新薬」を積極的に売りつける専門医は医師資格を持った製薬企業の営業マン.今や患者はみんなそう思っている.

そんな営業マン達も,メディアが騒いだり,裁判沙汰になったりすれば,途端におとなしくなってしまう.「降圧を超えた効果」のバカ騒ぎは一体どこに言ってしまったのだろうか?「歴史に残る子供だまし」も「降圧を超えた効果」と全く同じ運命を辿るのだろうか.

スタンプラリーの意義を問う

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