火星の医学
病理解剖の結果を否定した理解しがたい判決に見られるように,火星人を気取る放射線科医は実在するようになった.実は 最近,私自身も画像所見が解剖所見に合致しないから解剖所見を否定する放射線科医の意見書に出くわした.しかし火星人は放射線科医ばかりではない.そもそもミトコンドリア病の患者をミトコンドリア病と診断した神経内科医を天下に隠れもなきやぶ医者だと公文書で宣言するような火星人(見かけは東洋人で流暢な日本語を喋る検事)は,それ以前から地球上に存在している.火星旅行に行かなくても火星人に会える,便利な世の中になったものである.

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