御専門は？と訊かれたら：私の場合
－役人ならずとも嘘をつく－
Everybody lies. （Gregory House M.D.）

「御専門は？」
「ありません？」
「えっ？？」
「正確に言うと患者の嘘を見破るのが専門です」
「あっ，だから今のお勤め先もそうして決めた！？」
「いや(＾-＾；)，嘘をつくのは受刑者に限りません。患者さんはみんな嘘をつきます」（業務放送：科捜研の男も検察官も裁判官も嘘をつく）
「えっ？そうなんですか？？，一体全体どんな嘘があるんですか？具体例を教えてください」
「『胃が痛い』患者さんの時は心筋梗塞と糖尿病をまず考える。右肩が痛ければ胆嚢炎をまず考える。左腕が痛ければ心筋梗塞をまず考える。その他にもまだまだたくさんあります」（関連痛について）
「すると，お医者さんは誰もが患者の嘘を見破る専門家なんですね。でも，なぜ，そういう仕事だと教えてくれないのでしょうか？私は今までたくさんのお医者さんに診てもらいましたが，どなたも私が嘘つきだなんておっしゃいませんでした」
「そりゃもちろん『あなたの嘘を見破るのが専門です』なあんて表看板に書こうものなら，娑婆では商売できなくなるじゃないですか」
「やっぱりそうなんですね！！」
「とおっしゃいますと？」
「だから言ったじゃありませんか！！今のお勤め先ならば，算盤勘定と全く関係なく，ご自身の専門性を存分に発揮できるってわけでしょ！」

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