「意図的ではない」の意味
だが省内は坂口にとって逆風だった。坂口が法務大臣や官房長官とこの問題を話し合おうとすると、必ず役人が先回りして彼らにレクチャーしていた。
「僕が行くことがどこかから情報が漏れてるんですよ。霞ヶ関はすごい組織です。あのときほど役人が怖いと思ったことはない」(逆風に見舞われた坂口厚労大臣の決意)
「意図的にやられちゃたまらない」と誰もが思うに決まっているのに、敢えて「意図的ではない」と言うからには、「過失として認めろ」と言いたいのでしょう。それならば自動的に「業務上過失として認めろ」という意味になります。何しろ遊びでやったことではないのですから。
ここでお断りしておきますが、私は松村明仁さんは冤罪だと確信しています。彼はアメリカに嵌められたのです。彼が紛れもなくFDAによる血友病HIV/AIDS禍の隠蔽の犠牲者であることは既に明らかになっています。業務上過失なんて全くの言い掛かりです。松村さんの再審請求があれば、私は喜んで参加します。
今回は全く別で、確かに誰が見ても我が国オリジナルの立派な業務上過失であり、冤罪ではありません。そこで開き直って「業務命令に従っただけだから罪にはならない」との主張のように見えます。
それに対し、何が「意図的ではなかった」だ、ふざけるな!会社勤めの方々はみんなそう思っています。
意図的であろうとなかろうと、もしこれが民間企業であれば、たとえそれが大ファイザーであろうとも、会社ごと吹っ飛んでます。何百何千何万人かが路頭に迷うことになるのです。
では、なぜ「意図的ではなかった」などと能天気に言ってのけられるのでしょうか?
自分たちは壁によって守られていることを知っているからです。壁の名はワクチン全権委任法。コンスタンチノープルはテオドシウスの城壁もかくやと思われるほど難攻不落の壁です。
親方日の丸とは気楽な稼業ときたもんだ。
→国家という名の合法的な無法者
→薬害ビジネス
→私の内なるアイヒマン
→有効性偽造は意図的だった
→ワクチン全権委任法
→法的リテラシー