作成日:2001年5月6日
デンキウナギは淡水に棲む強発電魚です。発電器官は身体の半分以上を占め,強力な発電をすることができます。デンキウナギの発電の仕組みを見てみましょう。 |
● 発電細胞の興奮
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デンキウナギの発電器官は,腹部から尾部にかけての体幹部分全体を占めています。発電細胞は長方形の箱のような形を取り,隣同士は結合組織で隔てられています。発電細胞の尾に向いた側面だけに,運動神経が神経筋シナプスを作り発電の指令を伝えます。このような箱形の細胞が,尾から頭部に向かって積み重なり,発電器官を形作ります。 発電細胞での発電は,発電細胞の活動電位がもとになっています。はじめにどこで活動電位が起こるか見てみましょう。 活動電位は細胞内に先端の直径が1ミクロン以下の細いガラス電極を刺入し細胞の内外の電位差を測る方法で調べることができます。 |
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● 発電器官の放電
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次に,発電器官全体に興奮が広がり放電するときの仕組みについて考えます。放電する時は,頭側プラスとする電場が周囲にできます。 |
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デンキウナギの発電器官の放電 | ||
実際の発電の様子を測定した貴重な映像がありますので,見てみましょう。 マリンピア松島水族館へ見学に行く! |
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