セルフケア看護研究会

セルフケア看護研究会について

大学教員と臨床の看護師とが協働して、セルフケア看護に関する実践的取り組みや研究的な取り組みをしています。

1.セルフケア看護とは

病気や障がいと共に生きる人の「どうありたいか」「どう生きたいか」を尊重し、意思決定を支える支援です。

1人ひとりに合わせたセルフケア看護は、

  • 疾患や障がいと共に生きる人にとって:
    再発や重症化を防ぎ、
    その人らしい生き方を支える支援といえます。
  • 看護師にとって:
    一人ひとりに合わせたクリエイティブな支援、
    理想とするやりがいのある看護実践につながる支援といえます。

セルフケア看護の基本

  1. その人が「どうありたいか」を知ることから支援が始まります。
  2. セルフケアを行う力(セルフケア能力)を高めるために、その人の「強み(できているところ)」と「弱い点(できていないところ)」の両方を捉えます。
  3. 対話を通して、その人自身が自分の生活を振り返り、どのようにしていきたいかを決めていけるように関わります。

2.セルフケア看護のツールとしてのSCAQ

セルフケア能力を査定する質問紙(Self-care Agency Questionnaire、以下、SCAQ)は、セルフケア看護に活用できるツールです。

SCAQは、5つの構成概念【健康に関心を向ける能力】【選択する能力】【体調を整える能力】【生活の中で続ける能力】【支援してくれる人をもつ能力】をもつ、30項目の質問紙です。

3.SCAQを活用した「セルフケア能力を高める看護支援プログラム」3つのステップ

ステップ1:目的を伝え、SCAQに回答してもらう

ステップ2:得点傾向から「できている部分」(強み)と「できていない部分」(弱い点)を把握する

ステップ3:疾患をもつ人と看護師で話し合う時間をもつ(生活の振り返り、できそうなことを共に探す

4.研究

(1)「疾患や障害をもつ人のセルフケア能力を高める看護支援プログラムの普及と評価」 科研基盤研究(B)(平成26年~29年)

(2)「地域中核病院における病棟-外来-地域をつなぐセルフケア看護支援の検討」学校法人日本赤十字学園赤十字と看護・介護に関する研究助成(平成28~29年)

5.主要な著書

本庄恵子監修(2015)
「セルフケア看護」
ライフサポート社


本庄恵子総監修・執筆(2018)
最新刊
「セルフケア支援ガイド」
ライフサポート社


セルフケア看護に取り組む仲間を募集しています

もっとセルフケア看護について知りたい、一緒に研究に取り組みたいという方は、ご連絡ください。
連絡先:セルフケア看護研究会
scaq@redcross.ac.jp