セルフケア看護研究会

ご挨拶

代表  本庄恵子

 セルフケア支援は、一人ひとりに寄り添い、その人の生活に目を向け、その人の「どうありたいか」「どのように生きたいか」という意思を大切する支援です。私たちは、セルフケア能力の質問紙(SCAQ:Self-care Agency Questionnaire)をというツールを活用したセルフケア支援に取り組んでいます。

SCAQを活用したセルフケア支援は,次の3ステップからなります。 (1) セルフケア支援の目的を説明し、対象者にSCAQに回答してもらう (2)看護師が、SCAQの得点傾向から「できている部分」(強み)と「できていない部分」(弱い点)を捉える (3)対象者と看護師とが,対話を通して,具体的なセルフケアの方法を考える。

 私たちは、このような対話を通したセルフケア支援を行う中で、その人の大切にしていることや「どうありたいか」を理解し、一人ひとりの生活や人生を踏まえたクリエイティブな支援ができることを実感しています。

 私たちの研究会は、セルフケア支援に可能性を見出した看護の教育研究者と看護の実践家の仲間たちから始まりました。現在では、看護職者のみならず、医師、薬剤師、栄養士など、多職種の専門家のみなさんとディスカッションするなかで、セルフケア支援についての学びを深めています。

 セルフケア支援研究会(公開)は、年に3~4回、日本赤十字看護大学で実施しており、どなたでも参加可能です。セルフケア支援に興味のあるみなさんと共に語り、セルフケア支援を深化させていきたいと思います。セルフケア支援に関心のあるみなさんのご参加をお待ちしています。