ごあいさつ

教授 田髙 悦子

今日の日本は、すでに言い古された表現ではありますが、少子高齢・人口減少社会であり、その影響は、人口、産業、経済、教育、社会保障等のあらゆる側面で言及され、ジャパンシンドロームとも呼ばれています。

このようななかで人々の間には、いかに長く生きられるかという寿命の延長のみでなく、生涯にわたりいかに健やかに育まれ、生活を営み、穏やかに老いることができるかという、健康長寿が願いの一つとなっています。

人々の健康長寿の願いを叶えるには、多岐にわたるさまざまな課題があると考えられますが、当教室では、わが国屈指の基幹総合大学である北大の地域看護学/公衆衛生看護学教室としての立場を自覚し、下記に掲げる理念のもと、おおよそあらゆる分野とも連携・協働し、教育、研究、社会貢献に教室員一同取り組んでおります。

教室理念

世界水準の地域看護学・公衆衛生看護学ならびにヘルスサイエンスの発展に貢献し、多分野とも連携・協働のうえ、すべてのライフステージの人々の健康と社会全体の発展に寄与する。

研究目標

人々と社会全体の健康と安寧における重要課題を見出すとともに、当該課題の解決に真に役立つ研究成果(理論、技術、プログラム、システム等)を地域社会ならびに国際社会へ発信する。

教育目標

これからの地域看護学・公衆衛生看護学ならびにヘルスサイエンスを牽引する、優れた研究力、高度な実践力、豊かな人間性を有した研究者・教育者および高度専門職(保健師)を養成する。

地域看護学/公衆衛生看護学の社会的意義は、地域/社会の健康課題を明らかにし、解決策を見出すところにあります。日本がどのように地域/社会の健康課題に対峙し、解決策を提示していくかについては、全世界の耳目を集めています。
けっして容易ではない、しかしながら取り組むべき意義のあるさまざまな地域/社会の健康課題にともに取り組み、そしていずれこの社会全体を支える人材にならんとする意欲のある方々を教室員一同、心から歓迎いたします。

北海道大学大学院
保健科学研究院創成看護学分野
地域看護学/公衆衛生看護学教室

教授 田髙悦子