保健医療社会学論集  


第35巻1号 2024


目次

特集 保健医療実践における技術・モノ・道具

「保健医療実践における技術・モノ・道具」に寄せて・・・・・・・・・海老田大五朗……1

人工物の哲学と現象学・・・・・・・・・直江 清隆……4

保健医療社会学とアクターネットワーク理論
――専門知とケアの倫理とをつなぐ言語聴覚士のエスノグラフィー――・・・・・・・・・伊藤 嘉高 伊藤さゆり……15

精神科訪問看護におけるバイタル測定器具の意味・・・・・・・・・石田絵美子……26

看護職務遂行を可能にする道具
――スタッフステーションの「ホワイトボード」の道具的分析――・・・・・・・・・谷川千佳子……37

試験表に書かれた数字の並びと道具の選択
――障害概念をキャンセルするモノの連関――・・・・・・・・・海老田大五朗……47

原著

がんの活動に関与する非当事者で職業上の専門性を持つ人の
複合的アイデンティティ
――広告クリエイターの活動に着目して――・・・・・・・・・菅森 朝子……57

普通学級における精神衛生的処置と「性格異常」
――特殊教育黎明期の高木四郎の構想――・・・・・・・・・古殿 真大……67

書評

細野知子 著『病いと暮らす――二型糖尿病である人びとの経験』
(新曜社、2023年)・・・・・・・・・ 鈴木 智之……77

渡部沙織 著『難病政策の形成と変容――疾患名モデルによる公費医療のメカニズ ム』
(東京大学出版会、2023年)・・・・・・・・・酒井 美和…… 79

三井さよ 著『知的障害・自閉の人たちと「かかわり」の社会学
――多摩とたこの木クラブを研究する』
(生活書院、2023年)・・・・・・・・・矢原 隆行……81

榊原哲也・西村ユミ 編『医療とケアの現象学
―当事者の経験に迫る質的研究ア プローチ』
(ナカニシヤ出版、2023年)・・・・・・・・・中村 文哉……83

土屋敦・野々村淑子 編著『医学が子どもを見出すとき
――孤児、貧困児、施設児 と医学をめぐる子ども史』
(勁草書房、2023年)・・・・・・・・・香西 豊子……85

上野加代子 著『虐待リスク――構築される子育て標準家族』
(生活書院、2022年)・・・・・・・・・木下 衆……87

園田賞(第18回日本保健医療社会学会奨励賞)の審査報告

編集後記