保健医療社会学論集  


第34巻2号 2024


目次

特集 第49回大会(2023年度)東京都立大学荒川キャンパス

大会長講演

現象学的研究におけるフィールドワークの醍醐味・・・・・・・・・西村 ユミ……1

大会記念シンポジウム 「実践の場をひらく――研究の可能性の再発見」

ヘルス・エスノグラフィの資料収集
――コロナ禍の「調査の空白」の意味――・・・・・・・・・道信 良子……8

複合災害後もなお続く生活から学ぶ
――福島県相馬・南相馬地区で被災後に糖尿病を発症/悪化した人の経験を通じて――・・・・・・・・・細野 知子……13

研究のハイブリッド性をいかにめざすか
――多職種協働におけるフライトナースのプレホスピタルケア実践のエスノメソドロジー分析を例に――・・・・・・・・・池谷 のぞみ……20

原著

経験を積んだ訪問看護師が訪問介護員とのチームケアを実感していくプロセス
――「タイムリーなエピソード交換」により高まるチームケアの実感とやりがい――・・・・・・・・・濱谷 雅子……28

異世代ホームシェアは在宅認知症ケアに何をもたらすのか
――当事者たちの関係性の変容に着目して――・・・・・・・・・川ア 一平  原田 瞬  永井 邦明  森本 誠司  新井 康友  佐川 佳南枝……39

研究ノート

希少未診断患者と家族をめぐる社会構造
――IRUDプロジェクトの動向と当事者たちの語りより――・・・・・・・・・上野 彩……50

家族がアルコール依存症者に影響を与えるプロセス
――AAメンバーの語りにもとづいて――・・・・・・・・・馬 シイク……60

書評

吉武由彩 著『匿名他者への贈与と想像力の社会学――献血をボランタリー行為として読み解く』
(ミネルヴァ書房、2023年)・・・・・・・・・本郷 正武……71

本郷正武・佐藤哲彦 編著『薬害とは何か――新しい薬害の社会学』
(ミネルヴァ書房、2023年)・・・・・・・・・伊藤 美樹子……73

酒井美和 著『国立結核療養所――その誕生から一九七〇年代まで』
(生活書院、2023年)・・・・・・・・・佐藤 沙織……75

鈴木智之・宮下阿子・中谷美紀 著『不確かさの軌跡――先天性心疾患とともに生きる人々の生活史と社会生活』
(ゆみる出版、2022年)・・・・・・・・・佐藤(佐久間) りか……77

中村英代 著『依存症と回復、そして資本主義――暴走する社会で〈希望のステップ〉を踏み続ける』
(光文社、2022年)・・・・・・・・・菊池 美名子……79

編集後記