目次
特集 病いから問う戦後史――保健医療社会学における歴史研究の可能性
「病いから問う戦後史
――保健医療社会学における歴史研究の可能性」に寄せて・・・・・・・・・土屋 敦…… 1
ハンセン病療養所入所者の運動は何とどう闘ったか
――1950年代から60年代における「全患協」運動の展開から――・・・・・・・・・坂田 勝彦…… 3
国立結核療養所における医療実践
――1940〜50年代における自然療法を中心に――・・・・・・・・・西川 純司…… 12
戦後の国立療養所・国立病院と難病
――結核療養所から難病病床へ――・・・・・・・・・渡部 沙織…… 25
国立肥前療養所における開放医療と患者
――『患者名簿』・『退院願綴』からみる入退院パターンの分析――・・・・・・・・・後藤 基行…… 34
公害病未満の病
――安中公害における「指曲がり症」――・・・・・・・・・宇田 和子…… 45
原著
グリーフ当事者研究
――障害のある子どもを亡くした家族と医療者の共同研究――・・・・・・・・・土畠 智幸…… 56
外来看護師による入院説明のワークの研究・・・・・・・・・前田 泰樹 西村 ユミ…… 67
「見守り」を可能にするもの
――精神障害者就労継続支援A型施設で使用される「日報」の分析――・・・・・・・・・海老田大五朗…… 78
支援者の「生き方を眺める」姿勢
――障害児者家族に関する富山型デイサービスふらっとの事例から――・・・・・・・・・三枝七都子…… 89
入退院を繰り返す慢性心不全患者の経験に関する質的研究・・・・・・・・・大江 祐介 安保 寛明 山内 典子…… 99
研究ノート
医療機関で性的マイノリティはいかに包摂されうるか
――公立病院と診療所での「家族等」の取り組みを通して――・・・・・・・・・三部 倫子 影山 葉子…… 110
書評
浮ケ谷幸代・田代志門・山田慎也 編 『現代日本の「看取り文化」を構想する』
(東京大学出版会、2022年)・・・・・・・・・井口真紀子…… 120
櫛原克哉 著 『メンタルクリニックの社会学――雑居する精神医療とこころを診てもらう人々』
(青土社、2022年)・・・・・・・・・志水 洋人…… 122
堀川英起 著 『患者の語りを聴くという問い――慢性うつ患者の自己管理を捉え返す』
(生活書院、2022)・・・・・・・・・心光世津子…… 124
中村友香 著 『病いの会話――ネパールで糖尿病を共に生きる』・・・・・・・・・細野 知子…… 126
白井千晶 編著 『アジアの出産とテクノロジー――リプロダクションの最前線』
(勉誠出版、2022年)・・・・・・・・・松原 洋子…… 128
園田賞(第17回日本保健医療社会学会奨励賞)の審査報告
編集後記