保健医療社会学論集  


第33巻2号 2023


目次

特集 第48回大会(2022年度)松山大学樋又キャンパスとオンライン ハイブリッド開催
教育講演

ウィズコロナの時代に地域で生きる
――愛媛県愛南町の実践より――・・・・・・・・・長野 敏宏…… 1

大会記念講演

パンデミックの中の感情労働
――ケアをする人・される人・されない人――・・・・・・・・・武井 麻子…… 4

大会記念シンポジウム

「ウィズコロナをどう生きるか――感染症のスティグマを乗り越える」
感染症のスティグマと日常性のリンク・・・・・・・・・山田 富秋…… 13

「隔離」と「療養」の間で
――コロナの時代に考える近代日本のハンセン病史――・・・・・・・・・廣川 和花…… 17

血友病HIV感染者の抱える問題
――「病い」にまつわる生きづらさと苦心惨憺――・・・・・・・・・種田 博之…… 26

生活史:一人のHIV陽性者として今を生きていること
――生きづらさの克服を目指して――・・・・・・・・・早坂 典生…… 35

「死にたい」と言える社会
――自殺のスティグマを超えて――・・・・・・・・・山田 陽子…… 39

原著

主体的な食生活管理意識と食行動変容を阻む要因について
――食生活改善学習実践に潜むジェンダーバイアスの視点から――・・・・・・・・・八島 絵美…… 49

「告知しうる側」はどのような配慮を行っているのか?
――遺伝学的リスクに関する告知と非告知の共通項に着目して――・・・・・・・・・木矢 幸孝…… 60

救命救急センターにおける再入院高齢患者への看護実践の成り立ち・・・・・・・・・西村 ユミ  前田 泰樹…… 70

職業威信スコアに見る医療・福祉関連専門職の序列構造の推移およびその要因
――ジェンダーの視点から――・・・・・・・・・池田 岳大…… 81

研究ノート

訪問看護師による進化医学を参考にした教育指導とリラクセーションケアの考案
――地域住民のセルフケア向上をめざして―― ・・・・・・・・・平原 優美  河原加代子…… 92

セルフヘルプ・グループにおける代用音声訓練の意義
――阪喉会発声教室における指導員と受講者との関係から―― ・・・・・・・・・杉本 隆…… 88

書評

三井さよ 著『ケアと支援と「社会」の発見――個のむこうにあるもの』
 (生活書院、2021年)・・・・・・・・・浮ヶ谷幸代…… 112

土屋敦 著『「戦争孤児」を生きる――ライフストーリー/沈黙/語りの歴史社会学』
 (青弓社、2021年)・・・・・・・・・蘭 由岐子…… 114

河村裕樹 著『心の臨床実践――精神医療の社会学』
 (ナカニシヤ出版、2022年)・・・・・・・・・櫛原 克哉…… 116

樫田美雄 著『ビデオ・エスノグラフィーの可能性
――医療・福祉・教育に関する新しい研究方法の提案』
 (晃洋書房、2021年)・・・・・・・・・浦野 茂…… 106

佐藤純一・美馬達哉・中川輝彦・黒田浩一郎 編著『病と健康をめぐるせめぎあい
――コンテステーションの医療社会学』
 (ミネルヴァ書房、2022年)・・・・・・・・・佐藤 哲彦…… 118

編集後記