韓国の海苔巻き(2003年2月17日夕食)おにぎり(3月9日昼食)
たぶん1500か2000won(約150〜200円)おにぎり700won(約70円)
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 ソウル大Kwan Akキャンパス正門(?)から入り、ちょっと登り左に入ったところに生協ビルのようなものがある。一階が食堂、二階が各種業者の店、三階が床屋など。この一階食堂はカフェテリア形式で好きな料理を選べるのはいいが、種類は多くないし、そんなに安くない割には美味しくもない。奎章閣から歩いて数分なので、たまに昼食に利用する。しかしパッとしない料理ばかりなので、まだ写真を撮っていない。

 その学食奥にコンビニ風の売店があり、何があるのかと入ってみた。サキイカなどを買ってレジに行くと、下写真の不思議な銀色の巻物がレジ横のテーブルに置いてある。手にとってみて、重さと感触から韓国の海苔巻きかなと直感した。横にはミカンやバナナのパックが並べてあり、外れても食べ物だろうと買ってみた。ただし他にもいくつか買ったし、レシートの文字は読めないし、ここの物は街のスーパーやコンビニのように値段の紙も貼っていない。ここの物価からして、たぶん1500か2000won(約150〜200円)だろうと推測する。のちゲストハウスの売店で買うと1800wonだった。

 これを海苔巻きと直感したのは当たりだった。宿舎に帰ってアルミホイルを剥がしたのが下写真。間違いない海苔巻きで、最初から切ってあり食べやすい。日本との違いはそんなにないが、ご飯の酸味が少ないのと、薄目に切っているのと、塗ってあるごま油で海苔が光っている程度。具の内容や味付けも問題なし。のちゲストハウス売店で買ったのも大差ないが、ご飯にモチ米が入っていた。台湾にも握り寿司や海苔巻きはあったが、スシ飯の甘いのが気になった。

 94年に韓国に来た時に立食パーティーでこれや太めのニギリを食べ、やや認識を新たにした記憶があったので、これを海苔巻きと直感したのだろう。のち街のどこでも売っているのを見かけ、日本の餃子やキムチのように韓国食に海苔巻きが定着しているのが分かった。のち詳細に観察と考察を重ねたところ、韓国人の海苔巻き平均消費は本国日本の数倍は間違いなく、ほぼ日常食であることが分かった。もしかすると海苔巻きは韓国発祥なのでは、とまで疑いたくなってしまう。

 ともあれ、この夜は韓国海苔巻きをつまみ、酒を飲みながら調査データの整理と翌日の準備をしたが、美味しかった。また売っていないかと売店を毎日覗くのだが、以後ずっと売っていない。なぜかなー。ネットで調べてみたところ、韓国ではキンバッ(パプ)という名なのが分かった。また語彙が増えた。

 のち3月9日の日曜に下界に降り、コンビニのFamily Martで買ったのが下写真のおにぎり。値段は700wonと推定できたが、何ニギリか文字からは分からない。ともあれ違うハングル文字の二つを買ったところ、レジでおまけに真ん中のLOTTE缶コーヒーをくれる。大学の自動販売機で500か700wonだったと思うので、かなり得した気分になった。

 宿舎に戻って食べたところ、包みの開きかたは日本同様だったが、上写真で分かるように海苔は塩が振りまいてある韓国式。一つはチキンライス風ケチャップ味ご飯、もう一つは胚芽米ご飯にツナが入っていた。いずれも握りが軽くて崩れやすく、どうもいただけない。台湾のおにぎりのほうが良かった。サンガッ(三角)キンバッ(海苔巻き)というらしいが、最近の導入のせいか歴史あるキンバッほどのレベルには達していないのが残念だった。