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第135回 日本小児精神神経学会学術集会 大会長
東京医科大学 小児科・思春期科学分野
このたび、第135回日本小児精神神経学会学術集会を、2026年6月27日(土)・28日(日)の2日間、東京・千代田区の砂防会館にて開催させていただく運びとなりました。2006年(平成18年)に第24回大会を星加 明徳先生が大会長、宮島 祐先生が事務局長として開催されて以来、約20年ぶりの当教室での開催となります。
本学術集会のテーマは、「やさしさと専門性が織りなす 日本の小児医療のいま」です。少子化、医療現場の負担増、子どもの精神・神経発達を取り巻く社会課題など、現代の小児医療は多くの挑戦に直面しています。しかしその一方で、子どもや家族に寄り添い、科学的根拠に基づいた医療を実践している多くの専門家が、全国各地で力強く活躍されています。本学会では、そうした日本の小児医療の姿を改めて再確認し、未来へつなぐ対話の場を提供したいと考えております。本大会では、「神経発達症と神経疾患」の最新知見をはじめ、こども家庭庁や検察庁の先生方にもご登壇いただき、虐待対策における医療と社会の連携について深く議論するセッションを準備しております。多職種・多領域が垣根を越え、子どもの笑顔を守るための新たな仕組みを共創する場となることを願っております。さらに、神経科学・心理学の第一線でご活躍される先生方による基調講演や、多彩なシンポジウムを通じて、最新の知見と実践を共有できるよう鋭意準備を進めております。
みなさまにとって、「あたたかい気持ちになれる学会」となりますよう、教室一同心を込めて準備してまいります。2026年初夏、爽やかな季節の東京で、多くの皆さまとお会いできますことを楽しみにしております。どうぞよろしくお願い申し上げます。