

理事長 鶴田大輔
(大阪公立大学大学院医学研究科皮膚病態学)
この度、清水忠道前理事長の後任として理事長を拝命し、その重責を担うことになりました、大阪公立大学皮膚科の鶴田大輔でございます。日本光医学・光生物学会の長い歴史と伝統を受け継ぎ、その発展に微力ながら夢を持って取り組みたいと思います。
本学会は、1978年に名古屋市立大学皮膚科の水野信行教授により光医学・光生物研究会として創設され、「光」に関わる多様な専門分野の研究者が一堂に会し、学際的視点から相互に議論を深める場として発展して参りました。医学・生物学・化学・工学・薬学・物理学など、分野の垣根を越えた交流の中から、新しい発想や革新的な研究が生まれてきたことは、本学会の誇りであります。
私自身の光医学研究は、皮膚科学の立場から、光を用いた診断・治療・可視化技術の可能性を探求してきた歩みであります。とりわけ当教室からは皮膚感染症に対するphotodynamic therapyに関する基礎および臨床研究、さらにGFPテクノロジーを用いたlive cell imagingによりhemidesmosome dynamicsを解析した研究、同じくGFPを応用した水疱性類天疱瘡の発症メカニズムの解明は、光技術が生命現象や疾患理解に新たな視座を与えることを示してくれました。これらの経験を通じて、光医学・光生物学が基礎と臨床を結ぶ極めて重要な学際領域であることを強く実感しております。
本学会の最大の特色は、単一分野にとどまらない自由闊達な学術交流にあります。学術大会は、若手研究者が新しい発想を発表し、多様な視点から刺激を受ける貴重な場であり、人材育成の観点からも極めて重要です。次世代を担う研究者・臨床家の育成を支援し、社会に還元できる研究成果を生み出す学会でありたいと考えております。
また、持続可能な社会の構築や医療・生命科学の革新には、分野横断的な知の統合が不可欠です。本学会が、研究者・技術者・臨床家をつなぐハブとして、光科学を基盤とした新たな医療・産業・社会貢献を創出する場となることを願っております。
副理事長・理事・幹事・評議員・各種委員、そして会員の皆様のご支援を賜りながら、本学会のさらなる発展のため誠心誠意努力して参る所存です。
何卒ご指導ご鞭を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
2026年1月吉日 日本光医学・光生物学会
理事長 鶴田大輔