このたび第27回日本健康支援学会年次学術大会を、2026年3月6日(金)および7日(土)に島根県松江市にて開催させていただくことになりました。本学術大会は、学会初の中国地方開催です。このような貴重な機会に大会を任せていただけますこと、大変光栄に存じます。
本学術大会では、メインテーマとして〝人口減少社会における、人とのつながりを活かした健康支援〟を掲げました。言うまでもなく、日本は未だかつて経験したことがないスピードで少子高齢化、そして人口減少社会を迎えつつあり、2056年には人口が1億人を割ると試算されています。人口減少に伴い、これまでの健康行政などが困難になることが予想され、我々は新機軸の健康支援が求められましょう。その点、中国地方、特に人口減少が著しい山陰地方は、「将来の日本の姿」ともいえます。そこで本学術大会では、人口減少社会をすでに生きている我々中国地方の実行委員を中心に、「人口減少」、「人のつながり」をキーワードに健康支援を皆さまと考えたいと思います。
まず、メインシンポジウムでは、「人口減少社会と人のつながり」の実践・ご研究経験をお持ちの先生方から、自治体との協働、人とのつながりを用いた健康支援などをご紹介いただきます。また、eスポーツのシンポジウムでは、今や新たなレジャーとしての分野を確立しつつあるeスポーツを、「人とのつながり」や健康の面から最先端のチャレンジをされている先生方に知見をご披露いただきます。
特別シンポジウムとして、2024年5月に急逝された岡山県立大学の綾部誠也先生を偲び、健康支援研究や後進育成への情熱を語り合う「メモリアルシンポジウム」も予定しております。
さらに、今回、学会初の試みとして、松江城そばでのミニツアーを企画しました。松江は「水の都」。観光地としても名高いです。小泉八雲の妻セツをモデルとした、2025年後期のNHK朝ドラ「ばけばけ」の地でもあります。皆様には、学会と併せて松江の歴史と景色も堪能いただければと思います。
ご参加の皆様には、春風の心地よい3月の松江で、思い出に残る学会を楽しんでいただければと願っております。皆様のご参加を心よりお待ちしております。
ご挨拶

第27回日本健康支援学会年次学術大会
大会長 宮崎 亮
島根大学人間科学部 准教授