日本学術会議歯学委員会・臨床系歯学分科会主催、日本矯正歯科学会共催シンポジウム
主 催:日本学術会議歯学委員会基礎系歯学分科会・病態系歯学分科会・臨床系歯学分科会、科学者委員会ジェンダー・エクイティ分科会
共 催:公益社団法人 日本矯正歯科学会、先端歯学国際教育研究ネットワーク
後 援:日本生命科学アカデミー
-
世界保健機関 (WHO)は、「口腔の健康」を、食べる、話す、呼吸するといった、人が人らしく生活する上で欠かせない重要な機能を支障なく営むことができる口・歯・口腔顔面構造の状態と定義しています。これは単に、“肉体的に異常がない”ということだけにとどまらず、“自信に満ちている”、“身体的・精神的・社会的に良好な状態にある”、“痛み・不快感・当惑感を自覚することなく社会生活に順応したり就労したりできる”といった心理・社会的な面をも含んだより包括的な概念となっています。歯学は、顎口腔系の機能に不調をもたらす疾患・障害・身体的状態を予防・治療・研究する医療系学問分野として発展してきました。また近年では、適切な口腔ケアが生活習慣病や認知障害等の全身疾患の予防に寄与し全人的な健康への橋渡しとなることから、健康長寿社会実現に向けた鍵となる領域として注目されています。一方、現在我が国の理系研究分野において活躍する女性の割合は、OECD加盟国中最低レベルとなっており、科学者コミュニティーにおけるダイバーシティー・エクイティの実現や、夢のある女性理系研究者のロールモデル構築による次世代人材育成が急務となっています。歯学分野からは、先端技術を駆使した最新の歯科医療を研究・実践するアカデミックドクターのみならず、歯学の枠にとらわれず未来のライフサイエンスを野心的に切り拓く第一線の研究者まで、多様な女性人材が輩出されているものの、指導的立場で活躍する女性の数はまだ決して多いとは言えません。そこで、本シンポジウムでは、基礎、臨床の分野の最前線で活躍される女性歯科医師・研究者をお招きし、ご自身の研究テーマとの出会いやその醍醐味をご紹介いただくとともに、多様性と包摂性を持って歯学のエンパワーメントを図る方策についてご提言をいただく予定です。
日 時 | 10月30日(水)16:00 - 18:00 |
場 所 | LIVE配信はこちら ※Live配信はZoomにて行います ※Zoomのシステム要件: Windows、macOS、Linux |
当日資料 | 後日資料を掲載します。 |
プログラム
開会挨拶 | 村上 伸也(日本学術会議 第二部会員 基礎系歯学分科会 委員長 大阪大学 名誉教授) 新井 一仁(公益社団法人 日本矯正歯科学会 理事長、日本歯科大学生命歯学部 教授) |
基調講演 | 座 長 :
樋田 京子(日本学術会議 第二部会員、基礎系歯学分科会 委員長、北海道大学大学院歯学研究院 教授) 演 者 :
大隅 典子(日本学術会議 連携会員、国立大学法人東北大学 副学長、大学院医学系研究科 教授、内閣府健康・医療戦略参与) 茂呂 和世(大阪大学大学院医学系研究科 感染症免疫学講座 教授、理化学研究所生命医科学研究センター(IMS) 自然免疫システム研究チーム チームリーダー) 丸川 恵理子(日本学術会議 連携会員、東京科学大学大学院医歯学総合研究科 教授) |
総合討論 |
討論者 :
大隅 典子(内閣府健康・医療戦略参与、日本学術会議連携会員、先端歯学国際教育研究ネットワーク 参与 東北大学 副学長、同大学院医学系研究科発生発達神経科学分野 教授) 茂呂 和世(先端歯学国際教育研究ネットワーク 委員、大阪大学 大学院医学系研究科 生体防御学教室 教授 理化学研究所生命医科学研究センター(IMS)自然免疫システム研究チーム チームリーダー) 丸川 恵理子(日本学術会議連携会員、東京科学大学 大学院医歯学総合研究科 口腔再生再建学分野 教授) 山城 隆(日本学術会議連携会員、大阪大学大学院歯学研究科教授) 進 行 :
樋田 京子(日本学術会議 第二部会員、基礎系歯学分科会 委員長、北海道大学大学院歯学研究院 教授) 石丸 直澄(日本学術会議 連携会員、先端歯学国際教育研究ネットワーク議長、東京科学大学大学院医歯学総合研究科 教授) |
閉会挨拶 | 森山 啓司(日本学術会議 第二部会員、歯学委員会 副委員長、臨床系学分科会 委員長、第83回日本矯正歯科学会学術大会 大会長、東京科学大学大学院医歯学総合研究科 教授) |