大会長ご挨拶

第84回日本矯正歯科学会学術大会 大会長 佐藤 嘉晃(北海道大学大学院歯学研究院歯科矯正学教室 教授)

 この度、第84回日本矯正歯科学会学術大会の大会長を務めさせていただくことになりました。歴史と伝統ある(公社)日本矯正歯科学会の学術大会を担当するという貴重な機会を与えていただいたことに対しまして、学術大会運営委員会、理事・監事、代議員の先生方ならびに会員の皆様方に厚く御礼申し上げます。
 札幌市での開催は2017年(平成29年)に北海道医療大学が主管校を担当されており、8年ぶりの開催となります。また、北海道大学としての担当は2006年(平成18年)以来となりますので、19年ぶりとなります。会期は2025年9月29日(月)~10月1日(水)、会場は札幌コンベンションセンター・札幌市産業振興センターといたしました。これまでの方針を踏襲し、現地での対面開催を基本として準備を進めております。

 本大会のテーマは「繋ぐ未来 ―コラボレーションの力 (Connecting Futures  -The Power of Collaboration)」とさせていただきました。本年は当学会が設立されてから99年にあたり、2026年にはいいよ100周年を迎えることになります。この間、歯科矯正学ならびに矯正歯科の臨床においては常に新しい診断や治療方法が提案され、目を見張るような技術革新も数多くありました。さらに、こうした新しいアプローチは身近なチームのみならず、矯正歯科の領域を超えて広く歯科や医科の基礎から臨床にわたるさまざまな領域の皆様、まったく異なる領域の皆様、とのコラボレーションによって築かれてきているものと思います。こうしたコラボレーションが生み出す矯正歯科の力をさらに未来に繋ぐことができればとの思いでテーマを設定させていただきました。現在はもとより、次を見据えた議論ができるような大会にできればと考えております。
 大会では、海外特別講演としてNikhillesh Vaiid 先生(PRESIDENT : WORLD FEDERATION OF ORTHODONTISTS )をお招きしております。このほかにも、特別講演、教育講演、シンポジウム、臨床セミナー、スタッフアンドドクターセミナー、商社展示、等々、多数のプログラムを準備しております。HPのアップデートを行っていきますので、ぜひご確認ください。

 北海道では例年9月中旬から大雪山系などでは紅葉の見頃を迎えます。開催地である札幌も少しずつ木々が色づき始めます。この時期、北海道は「観光」にも「食」にもとても素晴らしい季節となります。皆様におかれましては、ぜひ札幌に足をお運びいただき学会のみならず北海道をまるごとお楽しみいただければと思っております。
 最後になりますが、皆様にお願いがございます。開催地札幌市も多くの観光都市と同じように観光シーズンはホテルや飛行機が大変とりにくくなることが予想されております。ぜひぜひ飛行機やご宿泊のご予約をお早めにおとりになっていただければと思います。

 多くの皆様方のご参加を心よりお待ち申し上げます。



第84回日本矯正歯科学会学術大会
大会長 佐藤 嘉晃
(北海道大学大学院歯学研究院歯科矯正学教室 教授)