大会長ご挨拶

第83回日本矯正歯科学会学術大会 大会長 森山啓司(東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 顎顔面頸部機能再建学講座 顎顔面矯正学分野)

 この度、第83回日本矯正歯科学会学術大会の大会長を拝命いたしました。日本の歯科矯正学をリードする本学会において、この大役を仰せつかりましたことを大変光栄に存じますとともに、重責に身が引き締まる思いがしております。東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科 顎顔面矯正学分野が学術大会の開催を担当させていただきますのは開講以来初めてとなります。不慣れな点もあるかと思いますが、教室員と共に精一杯取り組んでいく所存ですので、皆様のご理解とご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。


 さて、本学術大会は、2024年10月29日〜31日、パシフィコ横浜において、「矯正歯科治療における形態と機能の調和を目指して」をテーマとして開催いたします。 歯科矯正学は、咀嚼、嚥下、呼吸、発音といった人が人らしく生活を営む上で欠かせない、口腔の形態と機能の育成・維持・回復を担う臨床歯学の一分野です。口腔から始まる全人的健康増進への国民の期待に応えられるよう、本大会を通じて会員の叡智が結集され、矯正歯科臨床の進歩へとつながっていくことを大いに期待しております。


 海外特別講演者は、James A McNamara先生 (University of Michigan, USA)、David Rice先生(University of Helsinki, Finland)、Greg J Huang先生(University of Washington, USA)、Flavia Artese先生(The Rio de Janeiro State University, Brazil)を、また、教育講演は江草宏先生(東北大学)をお招きしております。このほかにも、シンポジウム、臨床セミナー、スタッフ&ドクターセミナーなど、国内外の著名な先生方をお招きして充実したプログラムになるよう鋭意準備しています。さらに、日本学術会議主催の公開シンポジウム「女性理系研究者が拓く未来–歯学から芽生える新たな可能性」を開催し、オンラインにて一般公開する予定です。


 横浜は、異国情緒漂う国際色豊かな港湾都市です。また、食を満喫できる日本最大の横浜中華街や山下公園など名だたる観光スポットはもちろん近未来的なみなとみらいの夜景など見どころ万歳の魅力あふれる観光地です。


 第83回日本矯正歯科学会学術大会に是非多数のご参加を賜りますよう、心よりお待ち申し上げます。


第83回日本矯正歯科学会学術大会
大会長 森山 啓司
(東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 顎顔面頸部機能再建学講座 顎顔面矯正学分野)