◆学術集会会長挨拶◆
ちょっと金沢まで行こう!
視野と画像のブレークスルーを求めて
第4回日本視野学会学術集会
会長 杉山 和久(金沢大学 眼科)
第4回日本視野学会学術集会を2015年5月30日(土)・31日(日)の両日にわたり、新緑の金沢で開催いたします。東京方面からは北陸新幹線開通直後です!
日本視野学会は約30年間にわたり専門別研究会として活動してきた「日本視野研究会」から発展したものです。第1回の学術集会はたじみ岩瀬眼科の岩瀬愛子先生、第2回は東京慈恵会医科大学の中野匡先生、第3回は吉川眼科クリニックの吉川啓司先生が主催されました。これまでの3回の学術集会では、大変に興味深い研究報告と活発な討論、そして特別講演、教育講演などが行われ、大成功であったと思います。
第4回の学術集会も第1、2、3回の学術集会と共通するポスターデザイン「視野の島」からもご理解いただけるように、視野学会は「視野学」をより深く探求する学問の場です。しかし、「視野障害」という機能の島の異常は、脳、視神経、網膜の構造変化によって生じるわけで、これを正確にとらえるのが「画像」です。「視野と画像」すなわち「機能と構造」は同時に評価する必要がありますが、そのブレークスルーは何であるのか?非常に興味があるところであり、今回の学術集会の中でその答えが見いだせたらと思います。今回、学術集会のテーマを「視野と画像のブレークスルー」としました。また、2015年3月に北陸新幹線が開業する年であることから、「北陸」が皆様にとってより近い存在になることの願いを込めて「ブレークスルー」といたしました。
一般講演に加え、特別講演であるJPS レクチャーを新家眞先生(関東中央病院・病院長)にお願いしました。シンポジウムは、「機能と構造のブレークスルー」、「ドライビングと視野のブレークスルー」、「視覚障害者認定基準における視野評価」、「imagingの最先端」の4つを予定しております。また、教育講演であるJPSコーチングセミナーは「視野の基礎を学ぶ」です。参加者の方々の期待に添えるような情報提供を目指してまいります。
さらに、各企業にご理解とご協力をいただく共催セミナーでも「視野と画像のブレークスルー」を主たるテーマとして取り上げたいと思います。学術集会における研究や討論が「機能と構造」の両面からアプローチされ、ますます視野研究が発展していき、社会に貢献する機会となるよう努めてまいります。
金沢は徳川将軍家に次ぐ大藩前田家の加賀百万石の街であり、金沢城、兼六園、武家屋敷、東茶屋街(江戸時代の町屋)などの観光地、金箔、加賀友禅、輪島塗、九谷焼などの文化があり、学問と同時に頭と体をリフレッシュできると思います。5月下旬の季節は最高です!金沢を満喫していただけるものと思います。多数の皆様にご参加いただき、活気ある学会になることを祈念しております。