この度、第113回日本消化器内視鏡学会近畿支部例会の会長を拝命いたしました、兵庫医科大学の新﨑信一郎です。伝統ある本会を担当させていただき大変恐縮しておりますとともに、教室員共々大変光栄に存じております。貴重な機会を与えていただいた内藤裕二支部長はじめ、近畿支部幹事の先生方に深謝申し上げます。
2020年より世界の人の流れを封じ込めたコロナ禍を契機にwebによる学会開催が身近なものになりましたが、一方でやはり対面で顔を突き合わせた議論の重要性を痛感する機会になりました。とくに本会は若手内視鏡医の重要な学びの場と考えておりますので、ぜひ肌で直接知識を吸収していただきたいとの思いから、対面での開催で運営させていただきます。
一人でも多くの先生方にご参加いただきたい、との思いから、プログラムについては教室員で議論を重ね、普段診療で直面するテーマ、学会発表しやすいテーマ、聴講したいなと思うテーマを中心に組ませていただきました。目玉企画として、ビデオシンポジウムに「内視鏡医の一喜一憂 〜見てください、私の症例〜」というセッションを設けました。先生方は日々エビデンスに基づきつつ独自の工夫を加えて内視鏡診療を行っておられることと存じます。その中で経験された、これぞという症例を持ち寄っていただき議論したいと思っております。本会の大きな強みは日常診療における経験の施設を超えた共有にあると考えておりますので、その強みを最大限に生かすべく、工夫が上手くいった症例、逆にとても難渋した症例など、出すのは恥ずかしいと思わず、どしどし応募いただければと考えております。
また、日本消化器内視鏡学会では女性内視鏡医のキャリアサポートに注力しており、今回も近畿支部女性内視鏡医の親睦、意見交換等を目的とした企画を行います。
末筆ではございますが、司会や座長の労を賜る先生方、評議員の先生方、近畿支部事務局の皆様、協賛企業の皆様を始め、本会の準備にお力添えを頂いた全ての皆様に深く御礼を申し上げます。本会の準備、運営に際し引き続きご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
第113回日本消化器内視鏡学会近畿支部例会
会長 新﨑 信一郎
(兵庫医科大学医学部 消化器内科学講座)