第12回全国てんかんセンター協議会総会(JEPICA2025金沢大会)

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大会長挨拶

大会長 廣瀬源二郎
医療法人社団浅ノ川、浅ノ川総合病院
脳神経センター長、てんかんセンター長

 第12回全国てんかんセンター協議会総会(JEPICA25金沢大会)は令和7年3月22日(土)から23日(日)の会期で、金沢商工会議所会館にて開催いたします。現在全国でJEPICAに所属する35施設の中で唯一の私立民間病院浅ノ川総合病院てんかんセンターが第12回総会を担当させていただくことになりました。当センター長を代表してご挨拶申し上げます。
 全国各地域の柱となる専門医療機関を整備して、てんかん患者・家族が安心して医療を受けられるよう診療科間の連携と多職種(保健所、教育機関など)連携を目指した『てんかん地域診療連携体制』整備が進められ、今や35都道府県に『てんかん診療地域拠点機関』が厚労省指導の下に設置されています。
 当院では2013年より3名のてんかん専門医(神経内科、小児科、脳外各1名)からなる院内てんかんセンターを開設し、『石川県高度・専門医療人材育成支援事業補助金』を受諾して県内医療従事者を対象としててんかん医療に関する知識と理解向上を図るための県民公開講座、てんかん専門医育成を目的に日本てんかん学会専門医試験のための単位取得認定を受けたビデオ脳波判読カンファレンスを月1回開催してきました。これらの成果が認められ2018年民間病院として初の『石川県てんかん地域診療拠点機関』に選定されたわけです。現在5年間を経過し、『石川県てんかん治療地域連携協議会』は5名の県職員を含む22名の多職種世話人から構成され、県内患者のみならず広く北陸3県のてんかん患者のてんかん医療に貢献してきています。
 今回の総会のメインテーマは『包括的てんかん医療の現状把握』と決め、米国NIHのDr. Kiffin Penryが1966年から始めた包括的てんかんセンターが如何に広まり、わが国にも波及しどのレベルまで”comprehensive”の概念に届いているかを検証する会にしたいと考えています。
 コロナ禍がやっと収まり始めた令和6年元旦に我々は能登半島地震に襲われました。石川県全体では242名の死者を含む甚大な被害に見舞われましたが、金沢市自体は幸いにも最小限の被害で済みました。金沢市は教育文化観光都市として知られており、市街観光を楽しみながら、活発な学会活動で議論を交わしていただき、てんかんに苦しむ患者様、ご家族の方にさらなる支援の輪をひろげ、有意義なJEPICA25金沢大会にして頂くようご協力をお願いいたします。来春3月22日には是非金沢でお会いしましょう。

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