会長あいさつ
このたび、医療情報標準化推進協議会 (HELICS協議会) 山本前代表理事の後任として代表理事に就任いたしました。HELICS協議会の発足から今日に至るまでご尽力くださった歴代の代表理事、ご関係者皆様に敬意を表しますとともに、誠に微力ではございますが、HELICS協議会の活発な活動に向けて努力して参りますので、どうぞご支援賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 我が国では様々な組織や団体で、医療情報分野の標準開発が行われています。どこで、どのような標準開発がなされているのか、協力し合って標準を推進していくには、どのようにすればよいのか、そのような観点から2001年、任意団体としてHELICS協議会が発足し、2019年には一般社団法人となりました。HELICS協議会は、わが国の医療情報標準として採用すべき規格を推奨する事業を行っています。HELICS指針として推奨されている規格の大半は厚生労働省標準規格として採用され、通知の発出がなされています。 医療情報が必要なとき、必要な所で得られることで、診療、介護、データ分析、公衆衛生、そして災害時でのデータ利活用が可能となります。さらに、世界的に医療提供者と受療者本人の間で診療情報はじめ医療情報を共有するという大きな流れがあります。標準化では相互運用性という言葉がよく使われます。多くの場合、システム間のことを指していますが、医療情報では相互運用性は組織や人も含めて考えられる概念で、さまざまな場面で医療情報の活用を支えるのが相互運用性標準です。相互運用性標準の必要性は、ますます高まる一方です。 我が国の医療情報の相互運用性を促進し、保健医療福祉社会に貢献するため、HELICS指針のさらなる充実・拡張をはかり、標準の普及に力を注いで参る所存です。どうぞ皆様、HELICS協議会へのご理解、お力添えをいただきまして、標準化活動にご関心のある団体、個人におかれては、ぜひともHELICS協議会に入会いただき、ご一緒に標準化の推進をいただきますようお願い申し上げます。 2023年8月 一般社団法人医療情報標準化推進協議会 代表理事(会長) 岡田 美保子 |