第38回日本母乳哺育学会学術集会

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会長挨拶

会長
第38回日本母乳哺育学会学術集会
会長 宮内彰人
(日本赤十字社医療センター 副院長兼周産母子・小児センター長)

 この度、第38日本母乳哺育学会学術集会を担当させていただくことになりました。昨年同様に現地開催とし、令和6年9月14日(土)、15日(日)の2日間、日本赤十字看護大学広尾キャンパスで開催いたします。会員の皆様のご支援をいただきながら、実りある学術集会を目指したいと存じます。

 今回は「いまふたたび、母乳をめぐる環境を考える」をテーマとしました。

 近年、わが国では少子高齢化が急速に進行し、子育て中の女性にも労働参加が求められるようになっています。現代の女性が置かれている社会状況やライフスタイルの変化を理解した上で母乳育児支援を推進する必要があると考え、日本赤十字社 清家篤社長(慶應義塾大学名誉教授)に「少子高齢化と女性の労働参加」についての特別講演をお願いしました。そして、「現代女性にとっての母乳育児」を考えるシンポジウムを企画しております。

 また、「赤ちゃんにやさしい病院(BFH)」に認定された総合周産期母子医療センターである当センターの経験から、早産児にとっての母乳栄養や母乳育児支援が困難なハイリスク妊産婦への対応などをシンポジウムのテーマとして取り上げました。

 特に妊産婦のメンタルヘルスに重要な役割を持つオキシトシンについての教育講演を自治医科大学医学部生理学講座 神経脳生理学部門 尾仲達史教授にお願いしました。愛情ホルモンと呼ばれることもあるオキシトシンですが、育児行動の中でのオキシトシンはもっと複雑な働きをしています。オキシトシンの最先端の研究について解説していただく予定です。

 その他、3つの共催セミナーでも協賛企業にご協力いただき母乳育児に関連した講演を予定しています。また、教育委員会主催の勉強会では災害時の母乳育児がテーマとなりましたので、多角的な視野から「母乳をめぐる環境を考える」学術集会になると期待しております。

 一般演題では19のバラエティに富んだ演題が発表される予定です。活発な討議が行われ、これからの母乳育児支援に必要な視野を広げる機会となることを期待しております。これからの母乳育児支援を担う若手の活躍を期待し、優秀賞の選考も行いたいと考えております。

 発表の有無にかかわらず、広尾の地にご参集いただき、活発な討論と有意義な情報交換が行われることを期待いたします。1日目の夕方には懇親会も予定しておりますので、多数のご参加をお待ちしております。どうぞよろしくお願いいたします。

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