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臨床研修Training


研修プログラム

新入局員の当面の目標は、日本泌尿器科学会専門医の取得です。取得のためには、研修期間の間に泌尿器科の臨床経験を積んだ上で、専門医試験に合格する必要があります。当科では学会の専門医制度に則って、研修を行います。 詳細については、日本泌尿器科学会のホームページをご覧下さい。 当科の診療内容・診療実績については、東大病院内のホームページをご覧ください。


専門研修1~2年 知識
大学病院または関連病院(入局者数により変動)での研修を行います。まず、病棟業務などの体得のほか広く浅い泌尿器科知識の習得が必要です。 指定された課題について毎週金曜日のカンファレンスで発表してもらいます。

外来処置、手術
カテーテル交換(尿道、腎瘻、膀胱瘻など)および造影検査、膀胱鏡、尿管ステント留置、尿流動態検査などがあります。 体外衝撃波結石破砕術、精巣生検、包茎手術など外来手術を専門医、指導医とともに習得します。

泌尿器科手術
前立腺生検、内視鏡手術(膀胱生検、経尿道的前立腺切除術、経尿道的尿管結石破砕術)や、小手術(去勢術、陰嚢水腫根治術、前立腺被膜下摘出術など)を専門医、指導医とともに習得します。

研究
学会発表(東京地方会など)を行い、症例報告、臨床統計を通じて、広く知識を習得し、プレゼンテーションの仕方も勉強します。
症例報告や簡単な臨床統計の論文を、指導を受けながら執筆します。

専門研修3年以降 1~2年ごとに関連病院を回り、 多施設にて偏りのない症例を経験し、泌尿器科手技、知識を習得します。
手術の習得については、各自の能力、勤務姿勢、関連病院の方針により異なりますが、根治的腎摘出術、根治的前立腺全摘除術、膀胱全摘除術などを経験するとともに、ひとつひとつの手術の精度を高めます。
医局の主催する勉強会、研究会に参加し、最新の治療法、考え方、研究について触れ、泌尿器科医としての多面的な能力を身に付けます。
専門研修4年終了後に日本泌尿器科学会専門医資格試験を受験します。
大学院進学を考える時期でもあります。

専門研修5年以降 個人の希望を重視したローテーションを2~4年毎に行いながら、泌尿器科指導医取得を目指します。
泌尿器腹腔鏡技術認定医を取得したり、ロボット手術に取り組むことも可能です。
機会があれば留学することも可能です。
研究業績のすぐれた者は大学のスタッフとなり、学会活動や学生教育にも従事します。
関連病院に就職したり開業したりと、進路は様々となります。

研究について 東大病院に勤務中はもちろんのこと、関連病院に勤務している間でも、臨床研究成果について、指導の下に学会発表や論文執筆を行います。泌尿器科学を更に究めたい方には、専門医取得の前後に、研究グループへの配属、大学院への進学などが提示されます。

研修時の相談について 医局員の様々な相談は、随時、医局長が対応します。また、定期的に教授が医局員と個人面談をします。その際には、専門医取得に向けての進捗状況、その後の希望などについて相談します。

このように、東京大学の泌尿器科医局は、理想的な研修環境を提供し、研究への途も拓いています。皆様の入局をお待ちしています。