医局員の声Voice of members
内藤 晶裕 東京大学大学院博士課程1年 |
当教室の魅力
1)自分の将来モデルのイメージとなる先輩医師、上司がいる
2)臨床、研究、教育の3本柱が確立している
3)出身大学の垣根を超えての東大プレゼンスの拡大
外科、内科両方に関われる泌尿器科に興味があり1カ月間の研修後には、泌尿器科の虜となっており、そのまま入局していました。様々な現場を見てきましたが、泌尿器科特有の外科と内科の両方の魅力は、想像していたものが確かに実在していました。学生時代は泌尿器科のことを単なる下品な集団の集まりだと思っていた私でしたが、今では泌尿器科を選択したことは後悔したことがこれまで一度もないと胸を張って言えます。このHPをご覧になっている先生方にもそれぞれの考えがあって、泌尿器科を将来の選択肢にされていると思います。思い描いていらっしゃる泌尿器科の魅力は確かに存在します。一度足を運んで頂ければ、その魅力に触れて頂くことが出来ると思います。
・魅力ある先輩医師
見学に来られる研修医、学生の先生方に次のようにお話しすることが多いです。
目の前で話している5-10年目くらいの先生方を、知識の豊富さ、手技の洗練さなどから、絶対に手が届かないような偉大な存在に感じているのではないかと思います。しかし、怠けることさえしなければ、必ずどの先生方も同じレベルに達します。研修医1年目に採血、点滴ラインの確保が非常に難しく、教えてくれた2年目の先生方を偉大な存在に感じていたと思います。しかし、1年もたてば、どの先生方も同じことを簡単に行えていたはずです。泌尿器科領域も同じで、多くの知識、手技が5-10年目くらいに集中しているので、誰もがこれを習得しています。問題なのは、その後です。10年目医師になっても、医師人生約20年は残っています。当教室には、関連病院のスタッフ、医長、部長、大学内の大学院生、医局員、講師、准教授、教授などのあらゆる世代のスタッフが豊富におり、自分の理想とする各世代のモデルがたくさんいます。忙しくて将来を見失いそうな時、目の前にいる将来像モデルを意識しながら日常の診療、研究を行えるのは、大所帯の当教室ならではの特権と言えます。
・3本柱の確立
若い学年の時は、手術に明け暮れる毎日を望まれるかもしれませんが、年齢を重ねれば考えも変わるかもしれません。まだまだ臨床現場にいたい、腰を据えて研究に取り組みたい、後輩に自分の学んだことを伝授したい。人それぞれです。実際に私も大学院に入学し、これまでの6年間とは全く異なる基礎研究のみの生活ですが、非常に充実しています。
このように各領域どこに属していても充実した日々を過ごせるのは、当教室が臨床、研究、教育が個々で独立しながらも、泌尿器科界を東大が中心となって盛り上げていこうという強い意志があるからです。
・出身大学の垣根を超えて
出身大学の心配は、正直ありました。しかし、東大出身の先生方のクレバーな部分に驚かされることは多々あっても、自分が非東大出身であることで辛い思いをしたことはありませんでした。それよりも東大のプレゼンスを広げていこうという教授のスローガンのもと、皆が同じ方向に向かって進んでいく雰囲気を常に心地よく感じています。
泌尿器科は、悪性腫瘍、排尿障害、感染症など幅広い分野に関わっています。また、その中でも臨床、研究、教育など様々な選択肢があります。 どれを選ぶかは「今」ではないです。実在モデルを見ながら、「後」で一緒に考えましょう。
泌尿器科にご興味のある学生、先生方は、見学、研修ローテーションでぜひ一度お越しください。泌尿器科、そして当教室の魅力を伝えられるよう私達も準備してお待ちしております。