根拠なき多幸感:彼らの笑顔の理由
―26歳看護師の死が教えてくれたこと
But how do we know when irrational exuberance has unduly escalated asset values, which then become subject to unexpected and prolonged contractions as they have in Japan over the past decade?
しかし、根拠なき熱狂が過度に資産価格を押し上げ、その後日本で過去10年間起きたような予想外の長期にわたる縮小にさらされてしまう局面を、我々はどうやって知るのだろうか?
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「薬すら作ったことがなかった」なぜモデルナはたった3日間でワクチンを作れたのか SankeiBiz 2021.12/17 より抜粋
米製薬企業のモデルナは、新型コロナウイルスの遺伝子情報が公開されてからわずか3日間でワクチン候補を設計した。立教大学ビジネススクール教授の田中道 昭さんは「モデルナの特徴は、mRNAという手法で製薬業界の常識を覆したことにある。まるで自動車業界を破壊したテスラのようだ」という−−。

■初めて作った製品で「業界のエリート」入りを果たす
 
モデルナは、2020年期に新型コロナ・ワクチンを販売し売上高を立てるまでは、医薬品やワクチンなど製品販売による売上高はゼロ。新型コロナウイルス・ワクチン「mRNA-1273」はモデルナが初めて販売した製品です。2019年12月に中国の武漢で最初の新型コロナウイルス感染症の患者が報告されてから、まだ2年程度しか経っていません。それなのに設立からわずか10年余りのベンチャー企業モデルナは、地球規模で深刻な打撃を与えている新型コロナウイルスのワクチンを迅速に開発・製造し、ビッグファーマーと並んで世界へ販売・出荷。モデルナの株価の上昇は、こうしたことを市場が高く評価している証左です。

■「われわれのワクチンは製薬業界を破壊する可能性がある」
実際、モデルナは新型コロナウイルス・ワクチンの追加接種と季節性インフルエンザ・ワクチンの接種が一回で済むワクチンの開発に着手していることを明らかにしました(ロイター 2021年9月10日)。モデルナは呼吸器感染症の原因となるウイルスや呼吸器系の疾患に対する「混合ワクチン」の開発を目指すとのことで、まさにmRNAが「一度に複数の疾患とたたかう」のです。

こうしたmRNAを使用した手法は、私たちが一般的に使っている薬とは本質的に異なっています。もしモデルナがmRNAを使用した手法を広く浸透させることができるなら、テスラが既存の自動車業界を破壊しているように、既存の製薬業界の破壊につながるかもしれません。実際、モデルナのCEOステファン・バンセル氏は「われわれはワクチン市場を完全に破壊することになる」(Bloomberg 2021年7月16日)、「われわれのワクチンは製薬業界を破壊する可能性がある」(UBP NEWSROOM 2021年4月14日)と言い切っているのです。

鬼が出るか蛇が出るかわからないのに?
一方、私が2021年2月に日本感染症教育研究会(IDATEN)による新型コロナワクチン啓発ポスターを初めて見た時に浮かんだ言葉が「根拠なき多幸感」でした。なぜって、まだワクチン接種が始まる前だったからです。日本でファイザー社のワクチンが特例承認されたのが2021年2月14日、接種開始が同月17日。それに対してこのポスターが公開されたのが2月12日でした。

あくまで特例承認です。日本で実際に使ってみて有効性・安全性を見極めた後に正式承認の可否を審査します。だからポスター公開の時点では何の根拠もないのです。悲観も楽観もない。鬼が出るか蛇が出るか、全くわからない。それなのにみんな笑顔ですから、「こいつらみんなイカレちまった」と呆然としました。皆さん極めて優秀な臨床医だったことを知っていただけに。

大切な仲間を失うかも知れないのに?
日本での接種は、2021年2月17日から、国立病院機構・地域医療機能推進機構(JCHO)・労働者健康安全機構(労災病院)の病院における医療従事者向け先行接種として始まりました(医療従事者等への接種について)。史上初のmRNAワクチンの接種です。鬼が出るか蛇が出るか、全くわからないのです。まともな医療者ならば、当然最悪の事態も考えて心の準備をします。「大切な人のために」という呼びかけに応えてワクチンを受けた大切な仲間を失うかも知れないのです。それなのに、なぜあんな笑顔を公開できたのか?もしかしたら、そんな懸念なんぞ、全く抱いていないのか?そんな馬鹿なことがあるのか?覚えたのは「懸念」なんて中途半端な感情ではなく、恐怖感でした。40年医師として働いてきて、医師の笑顔に恐怖を覚えたのは初めてでした。

26歳看護師の死が教えてくれたこと
その恐怖感が悪夢として現実化するまでにそれほど時間はかかりませんでした。対象が医療従事者だった接種時期と経過から明らかに看護師と思われる26歳女性(基礎疾患なし)の接種後死亡(死因は脳出血)については、21年6月の記事を御覧ください(接種後死亡は「ノイズ」として処理される)。接種3日後には通常勤務に就いていたが、翌日無断欠勤で連絡が取れなかったため、家族、警察、救急隊が自宅を訪問したところ死亡が確認された事例です(副反応検討部会資料より抜粋)。元の資料は→こちら

死亡後のCTで小脳橋角部に血腫と脳室内にも進展するくも膜下出血が認められましたが、副反応検討部会は因果関係について「評価不能」としました(クリックして拡大)。それだけでも恐怖を与えるには十分すぎる程です。ところが、さらにこびナビ副代表の木下喬弘医師は死者に鞭打つかの如く(上げた右手が象徴的)、不明どころか因果関係を強く否定しました(日本女性に多い脳出血も「ノイズ」として処理)。反ワクチン派どもを屈服させるには「因果関係不明」では手ぬるいとでも思ったのでしょうか。だとしたら、木下医師の思惑は見事当たったことになります。それが何より証拠には、こびナビのプロパガンダ手法については、絶賛する声は数多あれど抗議の声は今日に至るまでどこからも聞こえてきませんから(但し、私はSNSの類いには縁なき衆生であることをお断りしておきます)。

50年間恐れ続けてきたことが現実に
「一体全体なぜこんな酷いことが?」多くの人がそう思ったはずです。しかしその思いは声としてどこからも聞こえてきませんでした。中学3年でゲッベルスに出会った時から50年、私が恐れ続けてきたことがついにやってきたと覚悟しました(新コロファシズムにおける宣伝省)。そしてそれは決して杞憂ではないと確信できました。だってそれ以外ではIDATENの面々の笑顔やゲシュタポ気取りのチンピラどもの跳梁跋扈ぶりは説明できないから。それからです。私が石橋湛山を意識し、清沢洌を気取り、この根拠なき多幸感の結末を見届けるまでは死ねないと思ったのは。

ワクチンファシズムの崩壊:日本版サイレント・マジョリティの観点から
厚労省の「超過死亡とワクチン接種数との関係についての見解」は疑問だらけ(鈴村 泰 2022年3月15日)
裸の大臣
私の内なるアイヒマン
新コロバブルの物語
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