中部支部概要

ご挨拶

鈴鹿中央総合病院 病理診断科 村田哲也

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Photo by チカ

この度、令和2/3年度日本病理学会中部支部支部長を拝命いたしました。 日本病理医協会から続く歴史ある会の支部長就任にあたり、ご挨拶申し上げます。

私は1984年に大学卒業後、2年間の内科医生活と4年間の実験主体の大学病理学教室勤務を経て、 卒後7年目で現勤務地に赴任し、以降診断病理中心の業務を30年続けてまいりました。 診断病理主体の生活となってからは、中部支部交見会は私にとって貴重な研鑽の場となり、 それは今でも続いています。

支部長として、まず大切なことは歴史ある交見会の継続と、できれば更なる発展を指すことと考えています。 スライドセミナーは交見会ほどの歴史はありませんが、やはり支部の重要な行事としてこれからも発展させていくつもりでおります。 また病理学会本部から発信される各種情報の伝達も、これまで通り遅滞なく行います。 その一方で、時代の変化に伴う業務の見直しも必要と考えています。具体的には交見会やスライドセミナーにおけるガラス標本の配布や、 夏の学校のあり方については考え直す時期が来ているかと感じています。
前者の場合はVS(WSI)への完全移行を模索する必要性を感じています。現在のVSはグーグル・クロームやエッジから閲覧ができず、 ご不便をおかけしていますが、病理学会のHPで自己学習ができる「希少がん診断のための病理医育成事業」のように、 支部会員の皆様が容易にアクセスできるような環境を整えたいと考えています。後者については毎年の開催を続けるのか、 あるいは他支部(もしくは全国)との共同開催の可能性はどうか、考えていきたいと思います。
多くの問題を抱えていますが、中部支部幹事の先生方をはじめ、会員の皆様のご協力ご支援をいただいて、中部支部の更なる発展を目指していきたいと思います。

これまでの中部支部支部長の先達の方々は、いずれも大学に所属しておられました。今回、病院勤務者として私が初めて支部長に就任することになりましたが、 やはり大学とは異なり、特に事務的な作業を行う際の人員は不足しています。この点は、幸いなことに三重大学医学部腫瘍病理学教室のスタッフの方々から ご支援いただくことになっています。この場を借りて感謝申し上げます。今後も同じように病院勤務者が支部長に選任される場合があれば、 そのロールモデルも目指したいと考えています。

最後に、元より浅学菲才の身ではありますが、支部会員の皆様のために奮闘努力する所存でありますので、ご支援ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。