中部支部概要

ご挨拶

岐阜大学医学部附属病院 病理部 宮崎龍彦

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この度、令和6/7年度日本病理学会中部支部長を拝命いたしました。初めての支部長就任です。もとより微力で、さらに不慣れではございますが、一生懸命支部の発展に尽くしたいと考えております。小生、中部支部に異動してから10年が経ちました。少しずつ様子もわかってきましたが、なにより最初に感じた中部支部の暖かい雰囲気を大切に、和を以て貴しと為す支部にしていきたいと意気込んでいます。

いま、病理医を取り巻く環境は非常に厳しい方向に向かいつつあります。まずは働き方改革による業務・研修時間の制限、一方で、ゲノム医療の発展による病理の業務多様化、そして、AIの発展による病理診断のありかたの変革。お互いに矛盾する様な事象が一気に押し寄せる、このような厳しい環境の中でいかに若手病理医を育成していくか、支部活動においてはこのポイントが最も大切と認識しています。幸い、中部支部には、支部交見会のみならず、東海病理医会、北陸病理集談会など、諸先輩方から脈々と引き継がれてきた地域単位の「お互いの顔が見える」勉強会も充実しています。これらの会を最大限活用し、若手病理医の育成のお手伝いをしていくことを第一に目標として掲げたいと思います。これらの勉強の場は、コロナ禍によって、2020年から2022年までは主にWeb開催とせざるを得ず、村田前支部長には大変なご苦労があったことと拝察します。しかし、それによって我々はリモート開催のノウハウを手に入れることが出来ました。今後は、ハイブリッド開催を積極的に進め、より多くの会員に学びの場を提供できるように運営していきたいと思います。

次に、中部支部では、コロナ禍によって休止した病理夏の学校が未だ再開出来ておりません。これをアップデートした形で開催し、若手のリクルートに繋げることも喫緊の課題と感じています。この実現のためには、支部を構成する各施設の先生方のご理解とご協力が欠かせません。この場をお借りして皆様のご協力をお願い申し上げる次第です。

さらに、基礎医学としての病理のあり方、臨床医学としての病理のあり方についても論点を整理しながら若手研究者の育成に寄与できればと考えております。小生、病理医・研究医の育成とリクルート委員会を委員長として担当するようにもなりました。加えて、広報委員会、社会への情報発信委員会にも参画することになりましたので、これらの委員会活動を通して、中部支部に将来有望な若手医師をリクルートできるよう、情報の統合を図りたいと思います。研究者育成に関しては、リクルート委員会と研究推進委員会と有機的に連携し、その推進を図りたいと思っております。

皆様方のご支援、ご協力を何卒よろしくお願い申し上げます。