ごあいさつ
「超高齢社会の老いと看護 -新たな発見と創造に向けて-」
3人に1人が高齢者といった近い将来の超高齢社会を展望して、様々な状況にある高齢者の理解、老年看護のあり方について、新たな視点でディスカッションしたいと思います。高齢社会というと要介護高齢者が増加して介護負担が増大するなど不安やマイナスイメージが先行しがちです。しかし、元気な高齢者が増えるのも確かです。若い人とともに社会を支える元気な高齢者をいかに創出していくかは高齢社会の大きなテーマです。また、病いや障害を得た高齢者の看護において、高齢者の弱い部分を補い、病気や障害を治すことに目を向けるだけでなく、高齢者の強みや力を引き出す、あるいは好みや望みをケアに取り入れる看護のアプローチがもっとあって良いと考えます。私たちは高齢者のケアをとおして、高齢者の芯の強さ、優しさに触れ、逆に励まされ元気づけられます。問題山積の超高齢社会の入り口にあって、高齢者ケアの面白み、老年看護の価値について発見があり、実践と研究にアイデアが湧く学術集会にできればと思っています。
ぜひ皆様のご参加をお待ちしております。
日本老年看護学会 第15回学術集会
学術集会長 小泉 美佐子
群馬大学医学部保健学科