学会設立の趣旨

理学療法の目的を予防・治療・参加の3つに大別したとき、広く予防に関わる理学療法を研究する。再発予防を基盤とし、二次予防、一次予防に範疇を広げる。すなわち健康増進、地域保健、母子保健、産業保健についても積極的である。あわせて、介護予防、地域包括ケアなど、家族や地域を含めた社会制度などに注目し、「参加」を帰結とした国民の福祉に貢献する。

予防理学療法とは

国民がいつまでも「参加」し続けられるために、障がいを引き起こす恐れのある疾病や老年症候群の発症予防と再発予防を含む身体活動について研究する学問領域である。研究には、メカニズムの解明、発生の予測、予防法の開発、機器の開発、社会活動の創出、制度の立案などが含まれる。

予防理学療法のおもな領域

1.健康増進 、ヘルスプロモーション
2.スポーツや就労を通した健康づくりや傷害予防
3.介護予防、転倒予防、虚弱高齢者の管理
4.再発予防に資する運動習慣、行動変容
5.予防の社会的支援、制度設計に資する科学的検証
6.その他