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研究テーマ

人(患者さん)を中心にした機器の開発

本研究室では、直接患者さんやスポーツ選手への治療の中から生じたアイデアにより、モノづくりを行っています。

●姿勢フィードバック

  • 主に腹囲や背部、肩甲骨の位置や周径をフィードバックするシステムの構築をしています。鏡に自分の姿勢が映ると自然に姿勢を良くします。姿勢は意識の問題も多いと考え、その気付きに着目をしています。姿勢が悪くなると、アラームが鳴ったり、バイブレーションが起こります。
  • このシステムは、汎用性があり今後、日常生活における適切な動作、腰痛予防やスポーツ動作への応用も考えています。

●肩関節夜間痛用サポータ

  • 肩関節は、他の関節と異なり夜間に痛みを出すことが多く、そのため睡眠障害を認めることも多くあります。そのような患者様の主な訴えはまさに夜、横になると肩が痛くなる「夜間痛」です。夜間痛の原因は解明されておらず、その治療方法も確立していません。しかし、多くの患者様はこの夜間痛に悩まされていることも事実です。眠れないことによるストレスは、計りしれません。そのため我々は、夜間痛用のサポーターを開発し現在、研究を進めています。現在までの結果では、首にも何らかの症状がない方には7割程度、夜間痛が改善する結果が得られています。今後は夜間痛のみでなく、脳卒中後の肩関節への痛みにも応用できると考え、研究を進めています。
  • 睡眠の浅い方などへの睡眠支援にもつなげられる可能性があります.写真は,研究で使用したプロトタイプです。

図は、本サポータにより夜間痛が軽減(VASが減少)、覚醒回数が減少、睡眠時間が増加していることを示します。
(神谷,太田:肩の夜間痛用サポーターの臨床応用と効果、総合リハビリテーション、2011;39(11):1103-1106より一部修正)

● 膝関節可動機能付きティルトテーブル(下腿関節運動支援用チルト台):株式会社KERとの共同開発
https://www.ker-jp.com/
research_and_development/
Rehabilitation.html


介助や見守りがあると歩ける方はたくさんいらっしゃいますが,人が横で付きっきりになる必要があります.そのため,医療機関でも多くの時間を歩行や荷重下の運動に充てることが難しい現状があります.運動は一定の時間(量)が必要です.そのような課題から本装置を開発しました.つまり,比較的長時間,その方にあった荷重負荷(傾斜の角度を変えることができる)の運動ができます.足踏み運動になるため体重を支える足は,筋活動が上ります.

脳卒中歩行改善膝関節サポータ: Kneemo(ニーモ)