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研究テーマ

高齢者の運動機能向上

●高齢者の特徴を考えた運動様式の開発
高齢者の特徴として腹筋や股関節など体の中心に近いところの筋力低下や円背(背中が丸い)や腰椎後弯(腰が曲がった姿勢) などの姿勢変化が言われています。それらの特徴的な変化に焦点をあてた運動様式の検討と適切な臨床応用、 運動機器の開発を進めています。姿勢に関する我々の研究結果としては、円背(背中が丸くなる)ことのみでなく、 頭部突出(頭が前に出ている)、頚部の伸展(あごが上がっている)などの特徴も考慮して研究を進めています。 我々の研究からは女性の方が若い年代から頭部突出がみられました。高齢女性に多い円背との関連が考えられます。 また、首が細いほど顎が挙がっていることも分かりました。姿勢改善に頭部・頚部を対象としたアプローチが重要 ではないかと考えます。

●ポールウォーキングに関する研究
ヒトの直立2足歩行と高齢者に多く起こる関節疾患(変形性膝関節症や腰痛など)の関連性に注目し、現代版の四つ這い運動であるポールウォーキング(平地用のスキーストックの用なポールを使用して歩く)を中高齢者の運動機能向上に応用していくことを考えています。地域在住中高齢者を対象とした6週間の介入研究では、ポールを使用しなくても一歩幅が増大し歩行速度が速くなっていました。つまり、日常的な歩行様式も変化させたことになります。