会長 挨拶

古山将康 顔写真

大阪母性衛生学会
会長 古山 将康
(医療法人藤井会 石切生喜病院 名誉院長・大阪市立大学医学部
 女性生涯医学  特任教授)
 大阪母性衛生学会の会員の皆様、2年に及ぶコロナ禍の中、日々の周産期臨床で大変な毎日と存じます。対面の学会開催を目指して努力してきましたが、本年度の第60回大阪母性衛生学会学術集会もウェブでのオンデマンド配信による学会となります。対面によるディスカッションは非常に重要なのですが、なかなかウイルスに勝てない我々のジレンマは続きます。第60回大阪母性衛生学会学術集会は渡邊香織先生(大阪府立大学大学院看護学研究科 家族支援看護学領域 母性看護学・助産学分野教授)に学術集会長をお願いしています。
 大阪母性衛生学会は昭和37年に結成され、本年で59年目を迎えます。日本母性衛生学会の傘下学会としてではなく、独立した学会として大阪の特殊性(自主性と主体性)から、全国に先駆けて設立された学会として誕生し、発展してきました。本学会の重鎮、本学会の育ての親としてご貢献いただいた竹村喬先生が令和2年4月29日にご逝去されました。謹んで哀悼の意を表します。コロナ禍のため、追悼式などが行えておりませんが、時期を見て開催を考えております。
 第60回大阪母性衛生学会学術集会では『ウイメンズヘルスにおける助産師の役割と教育』をメインテーマに、研修会1では学術集会長の渡邊香織先生から助産師教育の現状と臨床助産師に求められる教育的役割を、研修会2ではウイメンズセンター大阪の生魚かおり先生から性暴力被害者支援の現状と課題、の興味ある2つの研修会を予定しています。オンデマンド配信ですが是非ご視聴をお願いします。
 本学会は母性衛生をめぐるいろいろな問題点を地域および全国のレベルでディスカッションして、よりよい周産期スタッフを育成するための学会です。今後とも皆様のご指導、ご鞭撻をお願いしつつ、巻頭のご挨拶といたします。

学術集会長 挨拶

渡邊香織 顔写真

第60回大阪母性衛生学会学術集会
学術集会長 渡邊 香織
(大阪府立大学大学院 看護学研究科 家族支援看護学領域
 母性看護学・助産学分野 教授)
 このたび、2021年12月11日(土)~26日(日)に、第60回大阪母性衛生学会学術集会をWebにて開催することとなりました。
 今回の学術集会のテーマは「ウィメンズヘルスにおける助産師の役割と教育」です。 女性を取り巻く環境が急速に変容し、多様化する社会において、不妊・不育、女性への暴力、月経障害、更年期障害などウィメンズヘルスに関する課題が増しており、助産師の役割遂行が強く求められています。ウィメンズヘルスを支援していくには、医療機関内にとどまらず、地域コミュニティで生活する女性とその家族にも視点を広げて、多職種が連携して取り組むことが求められています。そこで、助産師が担うウィメンズヘルスに焦点を当て、その役割と教育について皆様とともに学び深めたいと考えております。
 オンデマンド配信形式での学術集会に、多くの実践者・研究者が集い、有意義な学びがあることを心より願っております。
 多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。