第68回低温生物工学会大会
各位
小暑の折、低温生物工学会会員の皆様におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
このたび、2023年6月17日(土)〜6月18日(日)の日程で低温生物工学会第68回大会を開催いたしました。
新型コロナウイルスの影響により2020年から対面開催が途絶えていましたが、本年は対面とオンラインのハイブリッド方式による開催を試みました。
現地会場には40名、オンラインには46名もの方々がご参加くださり、大変盛会のうちに終えることができました。
これもひとえに興味深い研究を発表してくださったセミナー講演者と会員の皆様、活発な議論を展開してくださった参加者の皆様のおかげと思います。
ポストコロナ時代に向けて本大会を区切りとし、交流と議論が活発化して学会がますます発展していくことを願います。
最後に、大会の開催にあたりご尽力いただきました皆様には心より感謝申し上げます。
大会長
竹澤大輔
事務局
高橋大輔
第68 回低温生物工学会大会(セミナー及び年会)をオンラインで下記の日程にて開催いたします。会員の皆様には奮ってご参加くださいますようにご案内を申し上げます。
日 時: | 令和5年6月17日(土)〜 18日(日) ・年会:一般講演 (BP賞対象講演) |
開催場所: |
浦和コミュニティセンター第15集会室 |
参加費 : | 無料 |
一般講演の募集: | 一般講演は6月17日(土)の午後及び6月18日(日)の午前と午後に行います。全ての発表者の方に口頭発表を行って頂きます。発表時間は質疑応答含め15 分を予定しています。発表は、会場またはオンラインで行っていただきます。尚、ご発表の内容は「研究報告」または「原著論文」として年会終了後2週間以内に「低温生物工学会誌」に投稿して頂くことをお願いしております。詳しくは、会誌またはホームページの「編集要綱および投稿規定」をお読みください。
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1.参加申込み、発表申込みは下記の「参加申込みフォーム」からお申込み下さい。
申込みに必要な情報は以下の通りです。
埼玉大学 高橋 大輔 宛
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発表申し込み及び |
5月13日(土) |
参加登録締切日: | 6月3日(土) |
問い合わせ先: | 〒338-8570 |
セミナープログラム
日時:2023年6月17日(土)
【セミナー:「低温生物工学の分野横断的広がりと展望」】
10:00-10:05 | 開会の辞 竹澤大輔 |
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(座長:松村和明) | ||
10:05-10:45 | S1 | 中性子非弾性散乱による生体物質と食品中の水の構造とダイナミクスの研究 〇中川洋 (日本原子力研究開発機・物質科学研究センター) Online |
10:45-11:25 | S2 | トレハロースによる細胞凍結保存研究から緩慢凍結法のメカニズムに迫る 〇内田努1、松尾菫2、黄川田隆洋3,4、安井正人5、阿部陽一郎5 (1北海道大学大学院工学研究院、2北海道大学大学院工学院、3農業・食品産業技術総合研究機構生物機能利用研究部門、4東京大学大学院新領域創成科学研究科、5慶應義塾大学医学研究科) Online |
11:25-13:00 | 休憩 | |
(座長:竹澤大輔) | ||
13:00-13:40 | S3 | アモルファス中で凍結する分子運動 ○長澤裕、田中丈朝、石川宙(立命館大学生命科学部) |
13:40-14:20 | S4 | ゾウリムシの凍結保存技術の実用化 〇藤島政博1、芳賀信幸2、秋山佳丈3、渡部広機3、児玉有紀4 (1山口大学中高温微生物研究センター、2石巻専修大学理工学部生物科学科、3信州大学大学院総合医理工学研究科、4島根大学学術研究院農生命科学系) |
14:20-15:00 | S5 | 根の低温感受による葉の気孔閉鎖制御:ROS長距離シグナリング ○陽川憲(北見工業大学工学部) |
年会プログラム
【一般講演 BP賞エントリー (11件; 1日目 7 件)】
座長:関信輔) | ||
15:10-15:25 | B1 | 超瞬間凍結法における二糖類による細胞生存率の向上 |
15:25-15:40 | B2 | カルボキシル化ポリリジンを用いたアクアポリン4過剰発現CHO細胞の凍結保存における凍結速度依存性 ☆松尾菫1、安井正人2、阿部陽一郎2、松村和明3、内田 努4 (1北海道大学工学院、2慶應義塾大学医学研究科、 3北陸先端科学技術大学先端科学技術研究科、4北海道大学大学院工学研究院) |
15:40-15:55 | B3 | 過冷却を抑制したヌマエラビルの凍結手法の確立ならびに凍結組織におよぼす凍結速度の影響 ☆渡邊明香里, 柴田真理朗, 萩原知明 (東京海洋大学大学院海洋科学技術研究科) |
(座長:春日純) | ||
15:55-16:10 | B4 | ブナ種子の乾燥耐性機構に関する研究 ☆齋藤拓哉1、米岡宏喜1、花岡創2、遠藤圭太3、 木下剛志4、鈴木伸吾5、荒川圭太6 (1北海道大学大学院農学院、2森林研究所林木育種センター北海道育種場、 3森林研究所林木育種センター、4北海道大学農学部、5北海道大学歯学研究院、 6北海道大学大学院農学研究院) |
16:10-16:25 | B5 | シロイヌナズナナチュラルアクセッションにおける細胞壁の低温応答性 ☆菊地由華、小竹敬久、高橋大輔 (埼玉大学大学院理工学研究科) |
16:25-16:40 | B6 | ヒメツリガネゴケの低温馴化におけるエチレン応答因子の機能 ☆廣田桂大1、Md. Masudul Karim1、坂田洋一2、竹澤大輔1 (1埼玉大学大学院理工学研究科、2東京農業大学バイオサイエンス学科) |
16:40-16:55 | B7 | ペクチン側鎖のガラクタンおよびアラビナンが植物の低温応答に及ぼす影響 ☆菊地拓真1、曽我康一2、小竹敬久1、高橋大輔1 (1埼玉大学大学院理工学研究科、2大阪公立大学大学院理学研究科) |
17:30-19:00 | 懇親会(浦和コミュニティセンター第15集会室) |
日時:2023年6月18日(日)
【一般講演 BP賞エントリー(11件; 2日目4件)】
(座長:阿部周司) | ||
9:30-9:45 | B8 | マルトビオン酸塩のガラス転移温度に関する研究 ☆望月匠峰1,深見 健2,川井清司1 (1広島大学大学院統合生命科学研究科,2サンエイ糖化株式会社) Online |
9:45-10:00 | B9 | 還元水あめが卵白ゲルの冷凍耐性に及ぼす影響 ☆岩附駿人1、柏倉雄一2、川井清司1 (1広島大学大学院統合生命科学研究科、2物産フードサイエンス株式会社) Online |
10:00-10:15 | B10 | 植物凍結様式などの解析のための40mmソレノイドコイルを用いた温度可変MRIの開発 ☆籾山直人1,石川雅也2,高川直也1,石井寛崇3,寺田康彦1 (1筑波大学理工情報生命学術院,2東京大学農学生命科学研究科,3 ㈱ニチレイ)Online |
10:15-10:30 | B11 | A comparative study of the effects of various cryoprotectants on the inhibition of freeze inactivation of lactate dehydrogenase ☆Chen Zihao, Mario Shibata, Tomoaki Hagiwara (Department of Food Science and Technology, Tokyo University of Marine Science and Technology) Online |
【一般講演(9件; うち3件)】
(座長:湯淺高志) | ||
10:30-10:45 | G1 | 赤外分光による根菜の水分拡散に関する測定 |
10:45-11:00 | G2 | 耐寒性木本植物の花芽等の凍結様式の分類再考及び組織の氷核活性分布 ○石川雅也,久保光,松下範久,福田健二 (東京大学農学生命科学研究科) |
11:00-11:15 | G3 | 厳冬期以降のブドウの冬芽の雪中での耐寒性変化 〇春日純、西龍一郎、廻渕凌匠(帯広畜産大学) |
11:15-12:45 | 休憩 | |
12:45-13:25 | 総会 |
【授賞式・受賞講演】
(座長:枝重圭佑) | ||
13:25-13:35 | 低温生物工学会学会賞授賞式 |
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13:35-14:05 | 草本植物の細胞膜および細胞壁の低温応答に関する研究 〇高橋大輔 (埼玉大学大学院理工学研究科) |
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14:05-14:15 | BP賞発表・授賞式 | |
14:15-14:25 | 休憩 |
【一般講演(9件; うち6件)】
(座長:石川雅也) | ||
14:25-14:40 | G4 | 細胞外凍結するカンバ類樹木の冬芽の凍結保存技術開発 |
14:40-14:55 | G5 | シロイヌナズナの概日時計関連コアクチベーターであるLNKファミリーが 低温ストレス誘導性遺伝子発現を制御する 〇城所聡1,2、神浦泉2、相馬史幸2、鈴木孝征3、宮川拓也2,4、田之倉優2、篠崎一雄5、篠崎和子2,6 (1東京工業大学生命理工学院、2東京大学大学院農学生命科学研究科、3中部大学応用生物学部、4京都大学大学院生命科学研究科、5理化学研究所環境資源科学研究センター、6東京農業大学農生命科学研究センター) |
14:55-15:10 | G6 | 乾燥応答性CLE 25ペプチドのササゲ(Viguna unguiculata)の根端メリステムの調節機能 〇湯淺高志1、添石浩太1、石井孝佳2 (1宮崎大学農学部、2鳥取大学乾燥地研究センター) |
(座長:清忠師) | ||
15:10-15:25 | G7 | タンパク質に対する双性イオン水溶液の凍結保護能力 〇竹清貴浩1、山田秀人1、平田哲也2、黒田浩介3、吉村幸浩1 (1防衛大学校応用化学科、2デューク大学医学部、3金沢大学理工研究域生命理工学系) |
15:25-15:40 | G8 | スピンコントラスト変調中性子小角散乱法を用いた 急冷濃厚糖溶液中に生成するナノ氷晶の構造解析 〇熊田高之1、中川洋1、関根由莉奈1、元川竜平1、川井清司2(1原子力機構物質科学研究センター、2広島大学大学院統合生命科学研究科) |
15:40-15:55 | G9 | 糖濃度増加に伴う冷凍すり身のゲル形成能変化 八木和紀1、齋藤右京2、丸山慶朗2、〇阿部周司1 (1新潟食料農業大学食料産業学部、2一正蒲鉾株式会社) |
15:55-16:00 | 閉会の辞 竹澤大輔 |