第65回低温生物工学会大会
令和2年4月9日
第65回低温生物工学会年会・セミナー関係者各位
低温生物工学会会長 梶原一人
第65回低温生物工学会年会・セミナー 事務局
第65回低温生物工学会年会・セミナー参集中止のお知らせ
ヨーロッパにおける感染拡大を受けたWHOからのパンデミック認定、日本国内における感染者の増大、政府による緊急事態宣言の発令などを受け、総合的に見て会場において感染の危険性をゼロにして開催することが困難と考えられるため、第65回低温生物工学会年会・セミナーの集会での開催を中止し、誌上開催という形にする事を決定いたしました。 ご講演準備、ご参加を予定いただいている皆様におかれましてはご迷惑をおかけすることとなりましたこと深くお詫び申し上げます。皆様の安全と感染拡大の防止を考慮しての判断となりましたこと何卒ご理解いただけますと幸いです。
<参集中止・誌上開催にかかる措置>
- 2020年 5月 30日付けで講演要旨集を発行し、学会ホームページ上への掲載をもって発表の成立に代えさせていただきます。本講演会での発表は成立するものといたします。ご希望の方には発表証明を発行いたします。要旨の提出期限を4/30まで延長いたします。次年度は第66回大会として東京海洋大学にて開催予定です。
- 発表者の参加登録費は徴収いたしません。ただし、非会員の参加者・発表者に関しては、講演要旨集および学会誌の研究報告掲載号代金として参加登録費を徴収いたします。
- 要旨を提出した発表者には、研究報告または原著論文として「低温生物工学会誌」に投稿して頂くことをお願いしております。詳しくは、会誌またはホームページの「投稿規定及び編集要綱の概要」をお読みください。今回は特別に誌上開催ということですので、できるだけ発表者は研究報告または原著論文の投稿をして頂くようお願いします。
- BP賞に関しては、対象の研究報告の中から厳正に選び、Best Proceeding賞として表彰いたします。積極的なご応募をお待ちしています。応募資格は発表時に学生または卒業(修了)後3年以内の会員のみです。非会員の方は入会をお願いします。
- 年会中止に伴う旅費、宿泊費等のキャンセル料等を本会が負担することはございません。
また、例年年会の期間中に開催しております当会の総会については、会員メーリングリストを使用したe-mailによる開催を検討しております。関係者には、別途ご連絡させていただきます。
以上
開催概要
第65回低温生物工学会大会(セミナー及び年会)誌上開催のお知らせ
第65回低温生物工学会大会(セミナー及び年会)を下記の様に誌上開催として日程にて開催いたします。会員の皆様には奮ってご参加くださいますようにご案内を申し上げます。
*重要: | *参加・発表申込みはWEBシステムを使用します。 |
協賛学会: | 日本化学会、高分子学会、日本冷凍空調学会 |
後援学会: | 日本農芸化学会、京都高度技術研究所 |
日 時: |
・セミナー 『低温生物工学の化学(Chemistry in Cryobiology and Cryotechnology)』 「誘電・近赤外分光による保護物質・タンパク質水溶液における水の分子運動および水素結合状態の測定」 令和2年5月31日(日) ・年会:一般講演、総会、学会賞等授賞式、受賞講演 |
会 場: | 京都市成長産業創造センター(ACT京都) 会議室 |
懇親会会場: |
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参加費 : | 大会参加費(セミナー含む): 参加費は無料とさせて頂きます。 ただし、非会員に関しては、講演要旨集および関連研究報告掲載の学会誌代金として参加費8000円徴収いたします。 |
懇親会費: |
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振込先: | ゆうちょ銀行よりお振込の場合 |
一般講演の募集: | 一般講演は、講演要旨集の発行を持って成立したものといたします。 積極的なご発表をお待ちしております。 全ての発表者の方に口頭発表を行って頂きます。発表時間は質疑応答含め15 分を予定しています。 発表は、原則として発表者自身のPCをプロジェクターに接続して行っていただきます。 発表の30分前までに受付を済ませ、PCの動作確認をお願いします。 尚、ご発表の内容は研究報告または原著論文として6/15をめどに「低温生物工学会誌」に投稿して頂くことをお願いしております。詳しくは、会誌またはホームページの「編集要綱および投稿規定」をお読みください。 今回は特別に誌上開催ということですので、出来るだけ積極的な研究報告および原著論文の投稿をお願いいたします。 |
参加および 発表申し込み方法: |
1.参加申込み、発表申込みはWEBサイトから行って下さい。
申込みに必要な情報は以下の通りです。
2.講演要旨(Wordファイル)の提出は、メール添付で行って下さい。
講演要旨ファイルの送付先
3.Best Proceeding(BP)賞への応募 今回は誌上開催につき、投稿頂いた研究報告の中から厳正な審査を経てBest Proceeding(BP)賞を選考いたします。 |
発表・参加 |
要旨印刷の日程に余裕がありませんので、締め切りを厳守してください。 |
問い合わせ先: | 〒923-1292 石川県能美市旭台1-1 北陸先端科学技術大学院大学先端科学技術研究科 松村和明 Tel: 0761-51-1680 Fax:0761-51-1149 e-mail: mkazuaki[at]jaist.ac.jp ※[at]を@に変えてお送りください。 |
大会事務局: | 松村和明(北陸先端科学技術大学院大学) 林正和(株式会社バイオベルデ) |
セミナープログラム
低温生物工学会第65回セミナー
『低温生物工学の化学(Chemistry in Cryobiology and Cryotechnology)』
S1 | 炭化水素は昆虫の体表をどのように覆って、何をしているか 片桐千仭((株)数理設計研究所) |
S2 | フッ素化学を足がかりとする不凍活性物質の設計と合成 柴田哲男(名古屋工業大学 大学院工学研究科 共同ナノメディシン科学専攻) |
S3 | 凍結保存における細胞内の構造解析 中田克((株)東レリサーチセンター) |
S4 | Synthetic polymers as alternative cryoprotective agents and a look into their mechanism of cryoprotection Robin Rajan(北陸先端科学技術大学院大学) |
S5 | 中性子非弾性散乱による生体物質の低温物性研究 中川洋(日本原子力研究開発機構) |
S6 | 誘電・近赤外分光による保護物質・タンパク質水溶液における水の分子運動および水素結合状態の測定 白樫了(東京大学 生産技術研究所) |
年会プログラム
【一般講演 BP賞エントリー】11件
B1 | 昆虫由来高活性型不凍タンパク質の探索と機能評価 ☆根塚映見1、新井達也2、三浦愛3、近藤英昌1,3、津田栄1,3 (1北海道大学大学院生命科学院、2東京大学大学院新領域創成科学研究科、3産業技術総合研究所生物プロセス研究部門) |
B2 | カルボキシル基導入ポリリジンを用いた 植物 培養細胞の予備凍結法による超低温保存 ☆小野里裕人 1 、上原歩2 、 松村和明3 、林正和4、栗山昭 1 、5 (1東京電機大学大学院 理工学研究科、2玉川大学 農学部、3北陸先端技術大学院大学、4株式会社バイオベルデ、5東京電機大学 理工学部) |
B3 | 量子ビームで解明する糖溶液中のタンパク質水和構造 ☆味戸聡志1(1日本原子力研究開発機構) |
B4 | ササ類の氷核活性物質の探索 ☆久保光1、石川雅也1、松下範久1、福田健二1(1東京大学) |
B5 | ネムリユスリカの乾燥過程におけるトレハローストランスポーターの機能解明 ☆水谷晃輔1、宮田 佑吾2、徳本 翔子1、Richard Cornette2、黄川田 隆洋1,2 (1東大院・新領域、2農研機構) |
B6 | 浸透圧ダメージ保護機能に伴う両性電解質高分子の凍結保護効果 ☆塚田友梨子,松村和明(北陸先端科学技術大学院大学) |
B7 | イトヨリダイのゲル形成能に再凍結が与える影響 ☆岡田佳子、阿部周司、梶原一人 (東京工科大学大学院 バイオ・情報メディア研究科 バイオニクス専攻) |
B8 | 灌流システムを用いたPv11細胞におけるリアルタイムCa2+イメージング手法の開発 ☆布施 寛人1、宮田 佑吾2、コルネット リシャー2、黄川田 隆洋1,2 (1東大院・新領域、2農研機構・生物研) |
B9 | Mutation changes ice-binding motif of an antifreeze protein that forms Saturn-shaped ice bursting pattern ☆N.M.-Mofiz Uddin Khan1,4, Sakae Tsuda 1-3, Hidemasa Kondo 1,2 (1Graduate School of Life Science, Hokkaido University, 2Bioproduction Research Institute, National Institute of Advanced Industrial Science and Technology (AIST), 3OPERANDO Open Innovation Laboratory, AIST, 4Department of Chemistry, Dhaka University of Engineering & Technology) |
B10 | ササゲの乾燥応答性ペプチドを介したアブシジン酸長距離シグナル ☆久保嘉春, 藤巻航, 湯浅高志(宮崎大学) |
B11 | Roles of Autophagy in Photosynthesis of Soybean Leaf damaged under Chilling Stress and Light Irradiation ☆Do Tuan Tung, Takashi Yuasa(Faculty of Agriculture, University of Miyazaki) |
【一般講演】14件
G1 | 昆虫由来不凍タンパク質の細胞保護効果 ○山内彩加林1, 根塚映見1, 三浦愛2, 近藤英昌1,2, 津田栄1,2 (1 北海道大学大学院生命科学院, 2 産業技術総合研究所生物プロセス部門) |
G2 | シロイヌナズナにおけるファシクリン様アラビノガラクタンタンパク質遺伝子の低温応答性 ○高橋大輔1、柴崎由季乃1、小竹敬久1(1埼玉大学) |
G3 | 天然有機ガラス琥珀の高圧下における弾性的性質 ○小島誠治(筑波大学) |
G4 | 絶滅危惧種オガサワラグワの種子生産と凍結保存 ○遠藤圭太、板鼻直榮、松下通也、山田浩雄、生方正俊 ((国研)森林総合研究所林木育種センター) |
G5 | 凍結保護剤不含の過冷却保存が細胞の生存性および増殖性へ与える影響 ○善明大樹1,須藤聖朗1,宮田昌悟2 (1慶應義塾大学大学院理工学研究科,2慶應義塾大学理工学部機械工学科) |
G6 | Cryo-plate法を用いた木本植物の超低温保存技術の開発 ○田中大介1,佐久間義範1,安井雅範2,川村浩平3,荒川圭太2 (1農研機構遺伝資源センター,2北海道大学大学院農学研究院,3北海道大学大学院農学院) |
G7 | ササゲとアズキの乾燥耐性における器官の機能の比較 宮本由紀1、○中川C.S.アンドレッサ2,3、井上眞理3、石橋勇志3 (1九州大学農学部、 2国際農林水産業研究センター 3九州大学大学院生物資源環境科学府) |
G8 | 低温下における食品の水蒸気圧の測定方法の検討 ○福嶋裕次1,深澤太一1,李潤珠1,鈴木徹1(1東京海洋大学) |
G9 | 凍結保護高分子の合成とその構造機能相関 ○山﨑椋太、松村和明(北陸先端科学技術大学院大学) |
G10 | 破断試験を用いた冷凍すり身の坐り現象における筋原線維タンパク質の挙動の推測 金井竣矢、○阿部周司、赤澤竜太、梶原一人(東京工科大学応用生物学部) |
G11 | アルテミア水和胚卵膜における膜透過性改善処理の検討 ○吉田徹, 諸井美樹, 福尾惠介(武庫川女子大学食物栄養科学部) |
G12 | 不飽和脂肪酸鎖が導入されたトレハロース脂肪酸エステルの熱物性およびタンパク質の凍結融解過程に与える安定化効果に関する検討 ○小河重三郎1、宮崎裕司2、中島真奈1、坪村太郎1(1成蹊大学、2大阪大学) |
G13 | チャノキの耐寒性の季節変化 ○工藤尚美1,鈴木伸吾1,高橋淳2,後藤高秋2,福士幸治3,荒川圭太3 (1北海道大学大学院農学院,2埼玉県茶業研究所,3北海道大学大学院農学研究院) |
G14 | 高分解能MRIを用いた植物の凍結様式の非破壊3D可視化解析 ○石川雅也1,3,T. Stait-Gardner2,久保光3,松下範久3,福田健二3,朽津和幸1,W.S. Price2 (1東京理科大,2Western Sydney University, 3東京大学) |
【受賞講演】
学会賞受賞講演 | 不凍タンパク質の分子機能と応用技術に関する研究 津田栄(産業技術総合研究所生物プロセス研究部門・北海道大学大学院生命科学院) |
奨励賞受賞講演 | 冷凍すり身のゲル形成能の新たな評価方法の構築 阿部周司(東京工科大学応用生物学部) |