第64回低温生物工学会大会
各位
初夏の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。日頃は大変お世話になっております。
第64回大会低温生物工学会を、つくばイノベーションプラザ(茨城県つくば市吾妻)にて2019年6月1日(土)~6月2日(日)の二日間の日程で開催いたしました。
全国から84名もの方々がご参加くださり、盛況の中で終了することができました。実行委員会を代表いたしまして、厚く御礼申し上げます。
今年(2019年)は、本学会設立60年を迎える節目の年となります。
研究者や関係者の皆様にお集まりいただき最新情報を交換する場として機能するだけでなく、研究を推進させるための共同研究と新たな研究課題を生む場、になることを目指し大会運営をおこないました。本大会での交流や議論を生かし、皆様の今後の研究につなげていただければ幸いです。
学会も新会長の下、さらなる発展を遂げるものと思います。
大会の開催にあたり、支えていだきました皆様に心より感謝申し上げます。
大会長
田中大介
開催概要
第64回低温生物工学会大会(セミナー及び年会)開催のお知らせ
第64 回低温生物工学会大会(セミナー及び年会)を下記の日程にて開催いたします。会員の皆様には奮ってご参加くださいますようにご案内を申し上げます。
お知らせ | 参加・発表申込みはWEBシステムを使用します。参加費・懇親会費は事前申込み及び振込をお願いします。なお、懇親会の当日申込みは受付けませんのでご注意下さい。 |
協賛学会: | 日本薬学会、日本蚕糸学会、日本化学会、日本冷凍空調学会、日本食品科学工学会、 日本動物学会、日本生物工学会、園芸学会、日本植物生理学会、日本植物細胞分子生物学会、 高分子学会、日本熱物性学会 |
後援学会: | 日本農芸化学会 |
日 時: | 2019年6月1日(土)~2日(日) |
プログラム: | ・セミナー『環境適応と休眠 ―哺乳類・昆虫・植物・微生物―』10:00~14:00 先着100名 2019年6月2日(日) ・一般講演、総会、学会賞等授賞式、受賞講演 |
会場: | つくばイノベーションプラザ 大会議室・中会議室(つくば市吾妻1-10-1) |
懇親会会場: |
オークラフロンティアホテルつくば 本館宴会場 https://www.okura-tsukuba.co.jp/access/ |
参加費 : | 大会参加費(セミナー含む): (大会事前申込みされている方が優先) *参加費及び懇親会参加費は、5月18日(土)までに大会事務局口座へご入金ください。受付は終了しました(2019.6.2) |
懇親会費: | 【事前申込み・払い】会員及び非会員5,000 円、学生会員2,000 円。 懇親会(オークラホテル)は50人近い参加申込みを頂いております。まだ、席に少し余裕がございます。懇親会のお申込みがお済みでない方がいらっしゃいましたら、早急にご連絡(手続き)をいただければ幸いです。 メールの場合: 受付は終了しました(2019.6.2) |
一般講演の募集: | 一般講演は6月1日の午後及び6月2日の午前と午後に行います。発表は全て口頭発表です。発表時間は質疑応答と交代時間を含め15分を予定しています。発表は、原則として発表者自身のPCをプロジェクターに接続して行っていただきます。発表の30分前までに受付を済ませ、PCの動作確認をお願いします。尚、ご発表の内容は研究報告または原著論文として年会終了後2週間以内に「低温生物工学会誌」に投稿して頂くことをお願いしております。詳しくは、会誌またはホームページの「投稿規定及び編集要綱の概要」をお読みください。 受付は終了しました(2019.6.2) |
参加および 発表申込み方法: |
1.参加申込み、発表申込みはWEBサイトから行って下さい。 2.講演要旨(Wordファイル)の提出は、メール添付で行って下さい。 |
発表及び参加 申込み締切日: |
2019年4月17日(水) 要旨印刷の日程に余裕がありませんので、締め切りを厳守してください。 |
振込先: | ゆうちょ銀行よりお振込の場合 その他銀行・金融機関よりお振込の場合 |
問合わせ先: | 第64回 低温生物工学会大会事務局 遺伝資源センター内 田中大介 宛 |
セミナープログラム
日時:2019年6月1日(土)10:00~14:00(総合討論含む)
場所:つくばイノベーションプラザ 大会議室
10:00〜10:05 | 開会の辞 田中大介 | |
(座長:荒川圭太) | ||
10:05〜10:45 | S1 | 果樹の休眠の長短を決める遺伝的因子の探索 山根久代(京都大学農学研究科) |
10:45〜11:25 | S2 | カイコの休眠誘導とin hand な環境適応 塩見邦博(信州大学繊維学部応用生物科学科) |
11:25〜12:30 | 昼休み | |
(座長:藤川清三) | ||
12:30〜13:10 | S3 | 哺乳類の冬眠と季節性の体の変化 山口良文(北海道大学低温科学研究所冬眠代謝生理発達分野) |
13:10〜13:50 | S4 | 細胞の成長と休眠への理論的アプローチ 金子邦彦(東京大学生物普遍性機構・複雑系生命システム研究センター) |
13:50〜14:00 | 総合討論 田中大介 | |
14:00〜14:15 | 休憩 |
年会プログラム
【一般講演 BP賞エントリー】(8件)
(座長:竹澤大輔) | ||
14:15〜14:30 | B1 | 乾燥保存可能なカルシウムセンサーGCaMP発現細胞の開発 ☆布施寛人1、宮田佑吾2、Richard Cornette3、 黄川田隆洋1,3 (1東京大学、2東京工業大学、3農研機構) |
14:30〜14:45 | B2 | 水の結晶化の際に生じる準安定相の検討 ☆近藤皓介1、原賢二2、阿部周司1、梶原一人1 (1東京工科大学大学院 バイオ・情報メディア研究科 バイオニクス専攻、2東京工科大学大学院 工学研究科 サステイナブル工学専攻) |
14:45〜15:00 | B3 | ラフィノース水和物の脱水・吸水過程における熱測定 ☆村上文哉、阿部周司、梶原一人 (東京工科大学バイオ情報メディア研究科バイオニクス専攻) |
15:00〜15:15 | B4 | カルボキシル基導入ポリリジンを用いた培養細胞の予備凍結法による超低温保存 ☆小野里裕人1上原歩2、松村和明3、栗山昭1,2 (1東京電機大学大学院 理工学研究科、2東京電機大学 理工学部、3北陸先端科学技術大学院大学) |
(座長:櫻井 実) | ||
15:15〜15:30 | B5 | Hsfの選択的スプライシングによるネムリユスリカ特異的な乾燥耐性制御機構の解明 ☆徳本翔子1、宮田佑吾2、Ruslan Deviatiiarov3、Richard Cornette2、Oleg Gusev4、黄川田隆洋1,2 (1東京大学、2農研機構、3カザン大学、4理研) |
15:30〜15:45 | B6 | 魚類および微生物由来不凍タンパク質の比較による細胞保護メカニズムの解明 ☆山内彩加林1、新井達也1、室井宏仁1、三浦愛2、近藤英昌1,2、津田栄1,2 (1北海道大学大学院生命科学院、2産業技術総合研究所生物プロセス部門) |
15:45〜16:00 | B7 | 乾燥ストレスによるササゲの花芽脱落の要因 ☆髙橋美桜、坂本貴浩、石橋勇志、井上眞理 (九州大学大学院生物資源環境科学府) |
16:00〜16:15 | B8 | 凍結保護剤フリーで凍結された細胞の長期保存に向けた脱ガラス化の抑制 ☆渡部広機1、瀧澤秀世1、上野明2、山口修一2、秋山佳丈1 (1信州大学大学院総合理工学研究科,2株式会社マイクロジェット) |
16:15〜16:30 | 休憩 |
【一般講演】(1日目午後5件)
(座長:清 忠師) | ||
16:30〜16:45 | G1 | アルテミア水和凍結胚の発生に及ぼすコリン系イオン液体の影響 ○吉村幸浩1、齋藤晴香1、福士馨太1、粟生木栞1、服部修事1、 竹清貴浩1、大濱侑作2、坂本美南3、清水昭夫2 (1防衛大応用化学、2創価大学工学研究科、3創価大工学部) |
16:45〜17:00 | G2 | アミロイド凝集体に及ぼす冷却効果 〇竹清貴浩,武川裕大,山田菜月,天羽拓,吉村幸浩 (防衛大学校 応用化学科) |
17:00〜17:15 | G3 | トレハロース脂質配向液晶ナノ薄膜のガラス転移挙動に関する検討 ○小河重三郎1、大野慶貴2、高橋功2 (1成蹊大学、2関西学院大学) |
17:15〜17:30 | G4 | トレハロースによるCHO-TRET1細胞の凍結保存実験 ~細胞内へのトレハロース輸送量の飽和量~ ○内田努1、黄川田隆洋2,3、古川真帆1、山崎憲慈1、郷原一寿 (1北海道大学、2農研機構生物機能利用研究部門、3東京大学) |
17:30〜17:45 | G5 | 再凍結された冷凍すり身の坐りゲル形成能における劣化の定量的な解析 〇阿部周司1、淺田拓真2、赤澤竜太1、梶原一人2 (1東京工科大学応用生物学部、2東京工科大学院 バイオ・情報メディア研究科) |
18:00〜20:00 | 懇親会 (オークラフロンティアホテルつくば) |
【一般講演】(2日目午前11件)
(座長:上村松生) | ||
9:15〜9:30 | G6 | ヒメツリガネゴケの低温馴化におけるRaf様プロテインキナーゼARKスプライシングバリアントの役割 〇井上拓巳1、竹澤大輔1 (1埼玉大学) |
9:30〜9:45 | G7 | Role of Endogenous Abscisic Acid (ABA) in Environmental Stress Responses in Marchantia polymorpha 〇Nobiza Khatun, Daisuke Takezawa (Saitama University) |
9:45〜10:00 | G8 | 高分解能MRIを用いた植物の凍結過程非破壊可視化法の開発 ○石川雅也1,4、T. Stait-Gardner 2、村川裕基1、山崎秀幸3、朽津和幸1、福田健二4、W.S. Price 2 (1東京理科大、2 Western Sydney University、3特許生物寄託センター、4東京大学) |
10:00〜10:15 | G9 | 植物抽出物で検出される氷核形成阻害活性 鈴木伸吾1、福士幸治2、藤川清三2、○荒川圭太2 (北海道大学 1大学院農学院、2大学院農学研究院) |
10:15〜10:30 | G10 | 不凍タンパク質の ice affinity とその氷結晶への吸着機構について ○宮脇長人1、津田栄2、萩原知明3、鈴木徹3 (1石川県立大学、2産業技術総合研究所、3東京海洋大学) |
10:30〜10:45 | 休憩 | |
(座長:枝重圭祐) | ||
10:45〜11:00 | G11 | 微生物のガラス転移に関する研究 ○川井清司1、佐藤匡矢1、羽倉義雄1、小関成樹2 (1広島大学、2北海道大学) |
11:00〜11:15 | G12 | 醸造用ブドウ品種「清見」における十勝地域での凍害発生機構 津村祐輔1、東億2、高橋悠2、平野夏輝1、○春日純1 (1帯広畜産大学、2池田町ブドウ・ブドウ酒研究所研究所) |
11:15〜11:30 | G13 | 培養ディッシュ上でのヒトiPS細胞の凍結保存法の検討 〇平山潤太 (株式会社前川製作所) |
11:30〜11:45 | G14 | -150℃におけるスフェロイドのガラス化保存 ○松村和明1、畠山翔1、田中大介2、寺井渉3、上田浩司3 (1北陸先端科学技術大学院大学、2農業・食品産業技術総合研究機構3澁谷工業株式会社) |
11:45〜12:00 | G15 | ガラス化法を用いたキク遺伝資源の超低温保存における両性電解質高分子ポリリジンの効果 ○田中大介1、佐久間義範1、松村和明2 (1農業・食品産業技術総合研究機構遺伝資源センター、2北陸先端科学技術大学院大学 ) |
12:00〜12:15 | G16 | 絶滅危惧種オガサワラグワの種子の凍結保存 〇遠藤圭太、板鼻直栄、山田浩雄、高橋誠、生方正俊 ((国研)森林総合研究所林木育種センター) |
12:15〜13:30 | 昼休み | |
13:30〜14:10 | 総会 (大会議室) |
【授賞式・受賞講演】
14:10〜14:20 | 低温生物工学会奨励賞授賞式 | |
(座長:栗山昭) | ||
14:20〜14:50 | 奨励賞受賞講演 単鎖型糖脂質の凍結および乾燥下における挙動解析 小河重三郎(成蹊大学) |
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14:50〜15:00 | BP賞発表・授賞式 | |
15:00〜15:15 | 閉会の辞 田中大介 |