第49回低温生物工学会大会
開催概要
第49回 低温生物工学会大会は以下のように開催されました.
開催日時 : | 平成15年5月26日(月)~27日(火) |
会 場 : | 北海道大学 学術交流会館 1階 小講堂 |
学 会 長 : | 学 会 長 : 北海道大学大学院農学研究科 藤川清三 |
セミナープログラム
5月26日(月)
セミナー 「生物の凍結及び凍結回避の分子機構」
09:55-10:00 | 開会の辞 |
10:00-10:40 | 水の凍結に対する不純物効果 |
10:40-11:20 | 細胞懸濁液および組織の凍結・融解挙動の物理的実験解析 石黒博(九州工業大学大学院生命体工学) |
11:20-12:00 | 細胞の凍結適応 ○上村松生、富永陽子、鎌田崇、中河原千早、河村幸男、小島研一(岩手大・寒冷バイオシステム研究センター) |
13:00-13:40 | 不凍蛋白質 -分子構造解明から産業応用まで- 津田栄(産業技術総合研究所/北大院理) |
13:40-14:20 | 植物組織の凍結様式の解析と凍結制御物質の検索 石川雅也(農業生物資源研究所) |
14:20-14:40 | 細胞の深過冷却現象およびそのメカニズム 荒川圭太(北大・低温科学研究所)○藤川清三(北大・大学院農学研究科) |
年会プログラム
5月26日(月)
一般講演(1)
15:00-15:20 | 樹木木部柔細胞の深過冷却の原因と考えられている細胞壁マイクロキャピラリーのサイズを解析する試み ○田中聡子、長尾学、船田良、佐野雄三(北大院農)、荒川圭太(北大低温研)、藤川清三(北大院農) |
15:20-15:40 | シラカンバ木部組織に蓄積する可溶性糖の季節変化 |
15:40-16:00 | 深過冷却で寒冷環境に適応するカラマツ木部柔細胞の遺伝子発現 ○高田直樹(北大院農)、竹澤大輔、南杏鶴、荒川圭太(北大低温研)、藤川清三(北大院農) |
16:00-16:20 | シラカンバ木部組織において季節的低温馴化によって誘導される細胞外蛋白質の解析 ○荒川圭太(北大低温研)、春日純(北大院農)、高島寛(北大農)、藤川清三(北大院農) |
16:40-17:00 | コムギ種子の結合水をパラメータとしたABA感受性 ○井上眞理、田中美穂、福山正隆(九大院農) |
17:00-17:20 | Effect of themophile compost on the cold stress tolerance of tall fescue leaves determined by 1H-NMR ○Phan Thuy, Keisuke Matsuda , Msataka Fukuyama and Mari Iwata-Inoue (Lab. Crop Sci., Grad. School of Bioresource & Bioenvionmental Sci., Kyushu Univ.) |
17:20-17:40 | アブシジン酸による凍結性上昇に伴うヒメツリガネゴケの生理的変化の解析 ○南杏鶴(北大低温研)、長尾学(北大院農)、荒川圭太(北大低温研)、藤川清三(北大院農)竹澤大輔(北大低温研) |
17:40-18:00 | 植物培養細胞・組織の常温ガラス化 ○菅原康剛、橋本公一(埼玉大学理学部) |
5月 27日(火)
一般講演(2)
9:00-9:20 | 糖水溶液を添加した高分子ゲルビーズの膨潤過程の追跡 村勢則郎(東京電機大学理工学部生命工学科) |
9:20-9:40 | 糖水溶液のミクロスコピックな粘度 ―超高速分光法による分子ダイナミクスの測定― |
9:40-10:00 | 二糖類によってガラス包埋した凍結乾燥タンパク質の貯蔵時における安定性 ○川井清司、鈴木徹、萩原知明、高井陸雄(東京水産大学 食品生産学科) |
10:00-10:20 | 凍結ゼラチン水溶液のインピーダンスと氷結晶性状の関係 ○上野茂昭、都甲洙、相良泰行(東大院農)白樫了(東大生産研)工藤謙一、樋口俊郎(東大院工) |
10:20-10:40 | ポリエチレングリコール水溶液の高圧下での過冷却挙動 ○菅野等、中村陽(防衛大学校応用化学) |
10:40-11:00 | 三層凍結プロセスシミュレーションモデルを用いたコーヒー水溶液の凍結挙動予測 ○上西浩史(東大院農)荒木徹也(日大国際関係学部)白樫了(東大生技研)上野茂昭、相良泰行(東大院農) |
特別講演
11:10- | 「臓器低温保存とストレス蛋白質」 特定医療法人北楡会 札幌北楡病院 人口臓器移植遺伝子治療研究所 所長 玉置透 |
13:00- | 総会 |
一般講演(3)
13:30-13:50 | 示差走査熱量計による低温領域の糖水溶液の熱物性評価 古木隆生(神奈川産総研) |
13:50-14:10 | NMRおよび量子化学計算によるトレハロースの抗酸化作用の研究 |
14:10-14:30 | 乳酸脱水素酵素の常温保存におけるリン酸ナトリウム/カリウム緩衝溶液の比較 ○今井智子 岸本早苗 杉江昌(帝京科学大院バイオサイエンス専攻)梶原一人(東京工科大学バイオニクス学部) |
14:30-14:50 | ポリオール - ホウ素錯体凍結水溶液の物性と凍結乾燥時のタンパク質安定化作用 ○伊豆津健一、青柳伸男、小嶋茂雄(国立医薬品食品衛生研究所) |
14:50-15:10 | トレハロースを含む細胞外液型臓器保存液ET-Kyoto液の開発と臨床応用 ○藤永卓司、中村隆之、大政貢、花岡伸治、板東徹、長谷川誠紀、和田洋巳(京都大学医学部呼吸器外科) |
15:10-15:30 | ヒト前核期胚および胚盤胞におけるガラス化保存法の臨床的有用性 ○畑景子、青木麻紀子、桑山正成、寺元章吉、加藤修(加藤レディスクリニック) |
一般講演(4)
15:50-16:10 | 水分が異なる籾の凍結温度および凍結傷害 ○川村周三,小河健伸,藤川清三,竹倉憲弘,伊藤和彦 (北大院農) |
16:10-16:30 | 冬季の寒冷外気を利用した籾の超低温貯蔵技術の開発と普及 |
16:30-16:50 | 冷凍米飯の粘弾性特性、氷結晶性状および官能評価に基づく保存条件の最適化 ○橋本理帆(東大学院農学生命科学研究科)石川智佳代(戸板女子短期大学)池田岳郎、都甲洙、相良泰行(東大院農学生命科学研究科) |
16:50-17:10 | 浸透圧脱水による農産物の凍結障害抑制効果 ○大西茂彦(香川県産業技術センター発酵食品研究所)藤井智幸(新潟薬科大学応用生命科学部)宮脇長人(東大院農学生命科学研究科) |
17:10-17:30 | イネ懸濁培養細胞におけるABAによる耐凍性の誘導と蛋白質レベルでの機能解析 ○森下あい子、新川 玲子(東京理科大学/農業生物資源研究所) 朽津和幸(東京理科大学)石川雅也(農業生物資源研究所) |
17:30-17:50 | イネ幼葉の低温耐性における活性酸素の関与 ○上村松生、小野寺秀宣(岩手大・農・寒冷バイオシステム研究センター)猿山晴夫(北海道グリーンバイオ研究所) |
17:50-18:10 | キクイモ塊茎の凍結傷害過程で生じる細胞膜蛋白質の組成変化に関する研究 ○荒川圭太(北大低温研)稲田秀俊(北大院地球環境科学) |
(閉会の挨拶 藤川清三 大会実行委員長) |