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小児の原因不明の急性肝炎につきまして
欧米で報告されている小児の原因不明の急性肝炎の発生を踏まえ、本邦でも実態を把握するため感染症サーベイランス及び積極的疫学的調査を行うこととなり、厚生労働省健康局結核感染症課より添付のような事務連絡(協力依頼)が発出されています。今回、結核感染症課より難病対策課移植医療対策推進室の吉屋匠平先生を通じて本学会宛に、本件について肝移植実施施設への周知の依頼がございました。即ち、下記暫定症例定義を満たしている症例が肝移植を実施した場合、保健所に届け出ること、「事務連絡(肝炎)」の中の別紙1を参考に検体の保存を行うこと等をお願いしたいとのことでございます。
<暫定症例定義>
2021 年10 月1 日以降に診断された原因不明の肝炎を呈する入院例のうち、以下の@、A、Bのいずれかを満たすもの
@ 確定例 現時点ではなし。
A 可能性例 アスパラギン酸トランスアミナーゼ(AST)又はアラニントランスアミナーゼ(ALT)が500 IU/L を超える急性肝炎を呈した16 歳以下の小児のうちA 型〜E 型肝炎ウイルスの関与が否定されている者。
B 疫学的関連例 Aの濃厚接触者である任意の年齢の急性肝炎を呈する者のうち、A 型〜E型肝炎ウイルスの関与が否定されている者。
理事長 大段秀樹