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青森ストーマリハビリテーション講習会(基礎コース)の
一般目標と行動目標
講習会の目標
ストーマ保有者の日常生活の復帰を効果的に援助できるようになるために、ストーマリハビリテーションの知識・技術を習得する。
【ストーマケア概論】
GIO1 | : |
ストーマ保有者とその家族の身体的・心理社会的側面のケアができるようになるために、ストーマケアとストーマリハビリテーションの基本を理解する。 |
SBO1−1 | : |
ストーマとは何かを説明できる。 | | |
SBO1−2 | : |
ストーマリハビリテーションの概念を説明できる。 | | |
SBO1−3 | : |
社会復帰を阻害する社会的・職業的・経済的問題がわかり、看護職の役割を説明できる。 | | |
SBO1−4 | : |
ストーマ造設における術前オリエンテーションの意味を述べることができる。 | | |
SBO1−5 | : |
ストーマ保有者がセルフケアを行うことの重要性を説明できる。 | | |
SBO1−6 | : |
インフォームドコンセントの内容と重要性を説明できる。 | | |
SBO1−7 | : |
ストーマ造設に伴う患者・家族の主な心理状態の変化(不安・危機状態、ストレス、ボディイメージの変化)の概略を説明できる。 | | |
SBO1−8 | : |
ストーマを造設する患者・家族の主な心理状態に応じた援助方法(Finkの危機理論、ストレスマネジメント、ボディイメージの再構築)を説明できる。 |
【ストーマを造設する疾患と合併症】
GIO2 | : |
適切な消化管ストーマのケアができるようになるために、主な疾患の概念と管理困難症をきたすストーマ合併症について理解する。 |
SBO2−1 | : |
ストーマ造設を要する主な消化器疾患について、ストーマが造設される根拠を述べることができる。 | | |
SBO2−2 | : |
ストーマの種類を分類し、列挙できる。 | | |
SBO2−3 | : |
ストーマ造設法の原則を述べることができる。 | | |
SBO2−4 | : |
ストーマ合併症を分類し、列挙できる。 | | |
SBO2−5 | : |
再造設を検討した方がよい合併症を挙げることができる。 | | |
SBO2−6 | : |
骨盤内の手術後に起こりうる排便障害、排尿障害、性機能障害について説明できる。
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GIO3 | : |
適切な尿路ストーマのケアを行うために、主な疾患の概念と腎機能不全を引き起こす合併症について理解する。 |
SBO3−1 | : |
尿路ストーマを造設する主な泌尿器疾患を列挙できる。 | | |
SBO3−2 | : |
尿路変向術の中の尿路ストーマの位置づけと尿路ストーマの種類を述べることができる。 | | |
SBO3−3 | : |
注意すべき尿路ストーマの合併症について述べることができる。 |
【消化管ストーマの管理】
GIO4 | : |
消化器ストーマのケアが適切にできるために、消化器ストーマの術前・術後のケアの知識と技術を修得する。 |
SBO4−1 | : |
消化器ストーマの種類と排泄物の性状および皮膚に及ぼす影響について説明することができる。 | | |
SBO4−2 | : |
患者への術前オリエンテーションの重要性について説明することができる。 | | |
SBO4−3 | : |
ストーマ造設を行う患者の術前の心理状態について説明することができる。 | | |
SBO4−4 | : |
アレルギーの有無の確認の必要性について説明することができる。 | | |
SBO4−5 | : |
術後ストーマおよびストーマ周囲皮膚の観察ポイントについて説明できる。 | | |
SBO4−6 | : |
早期合併症、晩期合併症の原因と対策について述べることができる。 | | |
SBO4−7 | : |
術後経過に合わせた装具の選択ができる。 | | |
SBO4−8 | : |
術後のスキンケアの手順を述べることができる。 | | |
SBO4−9 | : |
灌注排便法について述べることができる。 | | |
SBO4−10 | : |
退院時指導の要点を説明することができる。 | | |
SBO4−11 | : |
外来でのフォローアップについて説明することができる。 |
【尿路ストーマの管理】
GIO5 | : |
尿路ストーマのケアが適切にできるために、尿と排尿のメカニズムについて理解し、皮膚に対する影響を理解する。 |
SBO5−1 | : |
正常な尿の特徴を述べることができる。 | | |
SBO5−2 | : |
排尿のメカニズムについて説明できる。 | | |
SBO5−3 | : |
尿が皮膚に付着したときの影響について述べることができる。 |
GIO6 | : |
尿路ストーマのケアを適切にできるために、周手術期のケアについて理解する。 |
SBO6−1 | : |
尿路ストーマに特徴的な術前ケアについて説明できる。 | | |
SBO6−2 | : |
尿路ストーマの位置決めの意義と方法について説明できる。 | | |
SBO6−3 | : |
術直後の尿路ストーマの特徴を述べることができる。 | | |
SBO6−4 | : |
術直後のアセスメントのポイントを列挙することができる。 | | |
SBO6−5 | : |
術直後のカテーテルの取り扱いについて説明できる。 | | |
SBO6−6 | : |
尿路ストーマの社会復帰期の装具を列挙し、選択基準について説明できる。 |
GIO7 | : |
尿路ストーマ造設後の経過が順調であるかどうかを判断し適切に対処できるために、尿路ストーマの合併症について理解する。 |
SBO7−1 | : |
尿路ストーマの合併症(尿路の通過障害、尿路感染症、尿路結石、出血、腎不全、パープルユーリンバッグシンドローム(PUBS)、偽上皮腫性肥厚(PEH))を列挙しその原因の概略と対策について説明できる。 |
GIO8 | : |
腎瘻、膀胱瘻の適応と管理方法を理解する。 |
SBO8−1 | : |
腎瘻、膀胱瘻の適応疾患を列挙し、適切な固定法を述べることができる。 | | |
SBO8−2 | : |
管理方法をと合併症について述べることができる。 |
【スキンケアの基本とストーマ周囲皮膚障害のケア】
GIO9 | : |
皮膚の組織学的構造と生理機能を理解する。 |
SBO9−1 | : |
ストーマに関連した皮膚の構造と機能について述べることができる。 | | |
SBO9−2 | : |
健康な皮膚とPHについて述べることができる。 | | |
SBO9−3 | : |
スキンケアの原則(皮膚の清潔、化学的刺激の除去、機械的刺激の除去、感染防止)について述べることができる。 |
GIO10 | : |
予防的スキンケアを実践するため、スキントラブルについてアセスメントしその対策を修得する。 |
SBO10−1 | : |
ストーマ周囲皮膚障害についてアセスメントし、その対策を修得できる。 | | |
SBO10−2 | : |
ストーマ周囲皮膚の観察点について列挙できる。 | | |
SBO10−3 | : |
ストーマ周囲皮膚炎の原因について列挙できる。 | | |
SBO10−4 | : |
ストーマ周囲皮膚炎の対策について述べることができる。 | | |
SBO10−5 | : |
ストーマ周囲の状況(陥没、糜爛、潰瘍)に応じた皮膚保護剤の使用法について述べることができる。 | | |
SBO10−6 | : |
不適切なケアが原因で生じる合併症について述べることができる。 | | |
SBO10−7 | : |
絆創膏皮膚炎の対策について述べることができる。 |
【ストーマサイトマーキング】
GIO11 | : |
ストーマサイトマーキングを適切に行うため、対象者の背景を理解し、ストーマサイトマーキングの知識と技術を習得する。 |
SBO11−1 | : |
ストーマサイトマーキングの意義について説明できる。 | | |
SBO11−2 | : |
ストーマサイトマーキングのために必要な情報である消化器系、泌尿器系のストーマの種類と位置を説明できる。 | | |
SBO11−3 | : |
クリーブランドクリニックのマーキングの基準を説明できる。 | | |
SBO11−4 | : |
ストーマサイトマーキングの方法、記録について説明できる。 | | |
SBO11−5 | : |
肥満者の場合のストーマサイトマーキングについて説明できる。 | | |
SBO11−6 | : |
緊急手術時のストーマサイトマーキング方法について説明できる。 | | |
SBO11−7 | : |
実際にお互いの腹部で ストーマサイトマーキングと記録ができる。 |
【日常生活の援助】
GIO12 | : |
円滑な社会復帰を可能にするために、日常生活の援助方法を理解する。 |
SBO12−1 | : |
ストーマ保有者の日常生活(食事・入浴・性生活・旅行・スポーツ・職業・学校など)の留意点について説明できる。 | | |
SBO12−2 | : |
ストーマ用品の管理方法(入手方法・保管方法・破棄方法)について説明できる。 | | |
SBO12−3 | : |
災害時における留意点について説明することができる。 |
GIO13 | : |
健康なよりよい日常生活を送るための援助方法を理解する。 |
SBO13−1 | : |
身体障害者手帳交付・装具の給付などの社会資源の活用方法について説明できる。 | | |
SBO13−2 | : |
患者会について説明できる。 |
【ストーマ用品概説】
GIO14 | : |
個々のストーマ保有者に合わせた適切なストーマ用品の選択ができるために皮保護剤とストーマ袋ならびにその他のストーマ用品について理解する。 |
SBO14−1 | : |
皮膚保護剤が開発された理由について述べることができる。 | | |
SBO14−2 | : |
皮膚保護剤の成分、剤型について列挙できる。 | | |
SBO14−3 | : |
各種皮膚保護剤の特徴について述べることができる。 | | |
SBO14−4 | : |
ストーマ用品の種類を列挙できる。 | | |
SBO14−5 | : |
各種ストーマ用品の使用法を説明できる。 | | |
SBO14−6 | : |
ストーマ用の装具部品、付属品などを列挙し、その用途を説明できる。 | | |
SBO14−7 | : |
術後の経過に合わせたストーマ用品の選択ができる。 | | |
SBO14−8 | : |
ストーマ保有者の個々の状況に合わせたストーマ用品の選択基準を述べることができる。 |
【メーカープレゼンテーション】
GIO15 | : |
ストーマ保有者が自社商品をより安全に使用するために、装具に対する知識をストーマ保有者や医療者と共有、認識する。 |
SBO15−1 | : |
ストーマ用品の医工学的特徴を述べることができる。 | | |
SBO15−2 | : |
ストーマ用品の人間工学的な特徴を述べることができる。 |
【ストーマケア実習】
GIO16 | : |
ストーマケアが適切にできるようになるために、術前、術後に必要な基本的技術を習得する。 |
SBO16−1 | : |
ストーマサイトマーキングの意義と方法を踏まえ、ストーマの位置決めができる。 | | |
SBO16−2 | : |
ストーマ装具の交換に必要な物品を準備することができる。 | | |
SBO16−3 | : |
皮膚保護剤の使用方法を説明することができる。 | | |
SBO16−4 | : |
ストーマ保有者の心理面に配慮し、愛護的なスキンケアができる。 | | |
SBO16−5 | : |
ストーマサイズの測定ができる。 | | |
SBO16−6 | : |
個々のストーマに合わせて面板ストーマ孔を切ることができる。 | | |
SBO16−7 | : |
ストーマ装具を適切に装着することができる。 | | |
SBO16−8 | : |
ストーマ装具を愛護的に剥がすことができる。 | | |
SBO16−9 | : |
剥がした装具の観察ポイント、交換時期の目安を述べることができる。 | | |
SBO16−10 | : |
個々のストーマや状況に応じてストーマ用品の選択基準を述べることができる。 | | |
SBO16−11 | : |
必要に応じて補助用品(アクセサリー類)を使用することができる。 |
【事例検討】
GIO17 | : |
ストーマ造設後の経過が順調であるかを判断し、適切に支援するために、個々に生じているストーマ合併症の原因と対策について理解する。 |
SBO17−1 | : |
事例の背景、ストーマの状態からストーマの合併症を列挙できる。 | | |
SBO17−2 | : |
局所合併症(ストーマとストーマ周囲皮膚)の原因について述べることができる。 | | |
SBO17−3 | : |
局所以外の合併症の原因について述べることができる。 | | |
SBO17−4 | : |
局所(ストーマとストーマ周囲皮膚)合併症に対する対策を説明できる。 | | |
SBO17−5 | : |
局所以外の合併症に対する対策を説明できる。 |
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