PCR真理教団による患者大量偽造(旧 ウイルスの死骸を数えてどんちゃん騒ぎ)
目次(左の図はクリックして拡大)
火星表面の地図
感度・特異度の何たるかも知らなかった「PCR真理教団」
感度は感染後4日で20%→8日で80%→15日で60%:こんなものでスクリーニングなどできるわけがない
特異度99.9%の謎解き←例によってPCR真理教のサイトだった
感染力を指標にすると偽陽性率95%=特異度5%,,
火星表面の地図
あれから20年経っても,「遺伝子」という言葉は強力な思考停止作用を持っている。「新」なる漢字により,その作用は一段と強化された。
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"It's like mapping the surface of
Mars," he said. "It's of fundamental scientific and philosophical
interest. There's little practical importance." (William Haseltine, in
response to the former partner, Craig Venter's announcement of
completing the sequencing of the human genome. Genome Bridesmaids: 'So
What?' WIRED April 7, 2000)
「これは、火星の表面を地図化しているようなものだ。基礎科学的・哲学的興味の対象であって、実用的な重要性はほとんどない」(ウィリアム・ヘーゼルタイン ヒトゲノム計画でかつて「同志」だったクレイグ・ヴェンターによるゲノム解読完了の報に接して WIRED日本語版 2000年4月10日)
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PCR検査「金字塔」論文に多くの欠陥 遺伝学者ら22氏が撤回を要求(Medical Tribue 2020/12/8)
現在、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の診断において世界中で使用されているポリメラーゼ連鎖反応(PCR)検査。新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の遺伝子の有無を検出する方法だが、SARS-CoV-2の遺伝子配列を初めて報告した論文(Euro Surveill 2020; 25: 2000045)が判定基準、いわば「金字塔」とされている。しかし、その論文自体に多くの科学的欠陥があるとして、ドイツの遺伝学者Pieter Borger氏ら22氏の科学者で構成するInternational Consortium of Scientists in Life Sciences(ICSLS)が掲載誌からの論文撤回を求めている(後略。詳細は出典参照のこと)。
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PCR検査が抱える数々の問題点:Rethinking Covid-19 Test Sensitivity — A Strategy for Containment. N Engl J Med 2020; 383:e120 DOI: 10.1056/NEJMp2025631
現行のPCRが抱える数々の問題点については,上記のNEJMの記事がわかりやすくまとめている。諸悪の根源PCRに代わる抗原検査についても言及している。時間のない人は上記のNEJMの論説だけでも読んで,新コロのPCRが如何に欠陥だらけの検査であるかを理解されたし。臨床をおろそかにして診断基準一つ定めていないがゆえに,感度不明のPCRを,スクリーニングや感染の連鎖を絶つ目的で使うこと自体が根本的な誤りだった。
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感度・特異度の何たるかも知らなかった「PCR真理教団」
COVID-19に対するPCRの感度・特異度を論ずる奴に訊いてみるがいい。「一体何に対する感度・特異度なのか?」と。そこで答えに詰まる奴はまともだ。だから次のように感度も特異度も正確なところがわからないと告白している日本疫学会はまともな学会である。『今回のコロナウイルス感染症については、実際に感染していることの把握が難しいことから、実際の感染者に対してPCR検査がどれほど正しく診断できているかについての正確性の計算がまだできていません』 (日本疫学会 新型コロナウイルス感染予防対策についてのQ&A 2021/3/3現在の記載)。2021年3月と言えば,日本でCOVID-19による最初の死亡者が出てから1年以上も経っている。なのにPCRが正しいかどうか「自信が持てない」と肝心要の日本(易学会ではなく)疫学会が公式に告白しているのだ.そんなPCR検査が,スクリーニングでも確定診断でも,新コロと戦うための最強の武器であるかのような幻覚・妄想をばら蒔いているのが感染症村こと嘘つき村の正体だ。とんだ「専門家集団」もあったもんだ。
COVID-19に対するPCRの感度・特異度を論ずるためには,COVID-19患者の定義,すなわち診断基準が必須である。しかし,2019年12月に武漢でCOVID-19 のヒト初発例が報告され,PCRが「診断」に使われ始めてから15ヶ月経った今も,国際的に認められたCOVID-19の診断基準が無い!嘘つき村が中心となって作成した新型コロナウイルス感染症COVID-19 診療の手引き 第3版にある「患者(確定)」の定義は,「感染が疑われる患者のうち,SARS-Cov-2が検出された者」とある。つまり患者の定義にPCR陽性が必須要件になってしまっている。これでCOVID-19に対するPCRの感度・特異度が出るわけがない。パンデミックになっている病原体は新コロではない。思考停止である。本来ならば専門家集団こそがこの思考停止のパンデミックを阻止すべきはずなのに,逆にPCR真理教にどっぷりつかってどんちゃん騒ぎの音頭取り。果ては利権漁りに血道を上げる始末。かくして箸にも棒にもかからないイカサマ検査が世界中を跳梁跋扈する羽目になった。
感度は感染後4日で20%→8日で80%→15日で60%
JAMA2020;323:2249に掲載された図は(こちら),検査の感度が経過ととも変化することをわかりやすく示している。この図を見れば十分な感度を以てスクリーニングするためのウィンドウは酷く狭いことが一目瞭然だ。では具体的な感度の経過はどうなのか?検体採取のゴールデンタイムはいつからいつまでなのか?その疑問に対する答えを示すのが,左の図である。感度は感染から5日経ってようやく60%,最も感度が高くなる8日目(症状発現の3日後)でもたかだか80%(95%信頼区間:70%-88%)である(Kucirka et al. Ann Intern Med. 2020;173:262)。2割以上見逃してしまうような検査がスクリーニングに使えるわけがない。こんなもので,やれ「攻めの検査でリバウンド防止を」だの,やれ「ゼロコロナ」だの,今日も嘘つき村では飽きもせずにどんちゃん騒ぎが繰り返されている。
特異度99.9%の謎解き←例によってPCR真理教のサイトだった
「COVID-19に対するPCR検査体制」(日本医師会 COVID-19有識者会議)のように,異常に高い特異度(99.9%)を謳っているサイトが散見される。「有識者」と称する新興宗教の勧誘サイトなのか??そう思って実際に内容を検討してみると,「PCR検査の陽性的中率を高めるために、PCR検査の特異度を高めることが重要であり、全自動PCR検査装置の導入が有効である」と,一見すると意味不明の記載がある。何のことはない。PCR検査のバリデーションの結果,標準品に対する特異度が99.9%だったというだけ。要するに冒頭の警句にあるように,遺伝子=人間だという幻覚妄想状態に陥っているわけだが,それにしても人騒がせな大学教員達である。執筆者二人のうち一人はかつて帝大教授をなさっていた方と同姓同名だが,同一人物かどうかは未確認(馬鹿馬鹿しくて確認する気もしない)。
感染力を指標にすると偽陽性率95%=特異度5%
COVID-19は「感染症」ということになっている。そうであれば、その病原体の感染力が脅威の本質となる。一方、PCRでは感染力は判定できない。ここをすっ飛ばしているのが馬鹿の馬鹿たる所以である。本来ならばPCRとは独立の方法で同じ検体の感染力を測定し→その結果とPCRの結果と照合して、感度・特異度を決定する。感染力の測定と言っても、人体はもちろん動物を用いたin vivo系は、数をこなす&ノイズを排除する観点から非現実的なので、in vitro系、つまり培養陽性=ウイルスが生きていることを感染力の指標とする。ある程度の科学常識を持った人ならここまで理解できるだろうから、以下を読み進まれたい。分からない人も決して諦める必要はない。分かる人に教えてもらえばよい。そこで説明を拒否するような奴は、ほんとは私の親切な説明を理解できない馬鹿だから放置して今後一切お付き合いしないこと。
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PCR「陽性」基準値巡り議論、日本は厳しめ? (*1)日経新聞2020年11月8日
新型コロナウイルスを巡り、PCR検査で「陽性」「陰性」を判断する基準値に注目が集まっている。基準値に国際標準はなく、実は日本の陽性者が別の国では陰性と判断される可能性もある。基準値をどう設定するかは海外でも議論になっている。
PCR検査は検体の温度の上げ下げを繰り返すことで、ウイルスの中にあるRNAを増幅し、感染の有無を判断する。わずかな量でもウイルスを検出できれば、感染を確認できる。ウイルスが存在しないか、極めて少なければ「陰性」と判断される。陽性と判断する基準値には、増幅に必要なサイクル数(CT値)を使う。基準を高く設定するとウイルス量が少なくても陽性と判断される。
国立感染症研究所の新型コロナの検査マニュアルでは、原則この値が40以内でウイルス(注:実はその殆どがウイルスの死骸→後述)が検出されれば陽性と定めている。一方、台湾では35未満に設定しているとされる。日本で陽性となった人が台湾では陰性となる可能性がある。中国は中国疾病対策予防センター(中国CDC)によって37未満を陽性と判断するが、37~40の場合は再検査などを推奨している。日本でも一部検査機関では40に近いと再検査する機関もあるが、国の指針などはない。国際的にも40程度に設定している国が多いとみられる。基準値が問題になるのは、この値を高めに設定すると、ウイルス量がごく微量で、他人に感染させる恐れがない人まで陽性と判断してしまう恐れがあるためだ。入院や治療が不要な人まで陽性とされる懸念がある。
英オックスフォード大学の研究チームはPCR検査が死んだウイルスの残骸を検出している可能性があると報告(*2)。英国の別の研究では、CT値が25より小さい陽性者の85%以上は他人に感染力があるウイルスが培養できたが、35を超えると8.3%しか培養できなかったとの結果もある(*3)。米ニューヨーク・タイムズの報道では、米国でも基準値は40前後に設定されているが、一部の専門家から「30~35程度が適正だ」との声も上がっているという。(後略)
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*1.「厳しめ?」と疑問符がついているが、書き手は何が「厳しい」のか全く理解していないようだ。そもそも Ct (Cycle threshold )をCTと書いてしまう点で×。「厳しい」とは、陽性者の人権を守る・差別のリスクを低くする=偽陽性を許さない=偽札を許さないという態度を言うのだよ。だから台湾の方が日本より厳しい。
*2. Wellcome Open Research 2020, 5:181 Last updated: 13 OCT 2020。この論文のAbstractには、PCR-positive sera inoculated into cell culture did not produce any cytopathic effect or yield an increase in detectable SARSCoV-2 RNA. Viral RNA was detectable at low viral loads
in a minority of serum samples collected in acute infection, but was not associated with infectious SARS-CoV-2 と明記されている。
*3.(図はクリックして拡大) 即日(2020年11月9日)根拠論文を篠田雅晴さんから教えていただいた!!Singanayagam A, et al. Duration of infectiousness and correlation with RT-PCR cycle threshold values in cases of COVID-19, England, January to May 2020. Euro Surveill. 2020;25(32):pii=2001483. https://doi.org/10.2807/1560-7917.ES.2020.25.32.2001483 この記載から、世界中で相変わらず「何を以てgold standardとするのか?」の議論が全くできていないことがわかる。培養陽性を感染力のハードエンドポイントとすると、35を超えると8.3%しか培養できなかった=この論文のFigure 2を見ると、40という日本の Ct値では、PCR陽性者の中でも他人に感染力のあるウイルスをまき散らす(=日本銀行券)のはたかだか5%で、残り95%は偽陽性=こども銀行券=新コロの死骸!!。
参考:少なくともCt値30以上ではPCR陽性例のうち97%(31/32例)が感染性がないとの報告:Assessment
of SARS-CoV-2 RNA Test Results Among Patients Who Recovered From
COVID-19 With Prior Negative Results. JAMA Intern Med. 2020 Nov
12;e207570. doi: 10.1001/jamainternmed.2020.7570.
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→PCRという名の嘘一億:感染症村は嘘つき村
→さらば隣のおじさん達:インフルエンザ抗原検査とPCRとの比較
→PCR原理主義者の論理:バカもまた国境を超える
→新コロバブルの物語
→表紙へ