刑事告発,誰がやる

Jikei Heart,Kyoto Heartが「論文」の形を取ったのは,「適応外使用奨励」であると追求を避けるためである.それに対して,これこそ本物の誇大広告,薬機法違反である.さあて,どこのどなたが刑事告発することやら.
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「タグリッソ」は1次治療の標準薬へ 帝京大・関教授 日刊薬業 2017年10月31日
 帝京大医学部付属病院腫瘍内科の関順彦病院教授は30日、アストラゼネカのメディアセミナーで講演し「EGFR変異陽性肺がんの1次治療として『タグリッソ』はスタンダードケアとしてふさわしい」と述べ、1次治療における標準治療薬としての可能性を持っていると評価した。
 タグリッソの現在の対象患者は、標準治療薬に位置付けられている同社の「イレッサ」や中外製薬の「タルセバ」、日本ベーリンガーインゲルハイムの「ジオトリフ」といった既存のEGFR阻害剤の使用後に耐性の付いたT790M変異陽性の患者。
 関氏は今年9月にスペインで開かれた欧州臨床腫瘍学会で発表されたタグリッソと既存のEGFR阻害剤の比較試験の結果を振り返った。共に1次治療で使い直接比較した臨床第3相(P3)試験で、無増悪生存期間(PFS)の中央値がタグリッソで18.9カ月だったのに対しイレッサなど既存のEGFR阻害剤は10.2カ月と、倍近い差が付いたことを紹介した。
 その上で、既存のEGFR阻害剤(PFS10.2カ月)の後にタグリッソ(10カ月)を使った場合の合計のPFSは20カ月で、最初からタグリッソを使った場合のPFS18.9カ月と1カ月しか変わらないと指摘。イレッサなど既存のEGFR阻害剤と比べタグリッソは副作用の忍容性が良好なため、1次治療からタグリッソを使うのが今後標準になると予想した。
 また最初に既存のEGFR阻害剤を使った場合、その後にT790M変異陽性になる患者は2分の1のため、半分の患者にしかタグリッソを使えず、残りの半分は副作用が強い従来の化学療法の選択肢に限られると説明。そうした観点からもタグリッソを最初に使う方が患者に優しいとした。
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