皇軍は死なず

玉音放送から70年経っても,帝国陸軍の魂は憑依する組織を変えて脈々と生きながらえているのです.それが検察.

郷原信郎 「ガダルカナル」化する特捜捜査「大本営発表」に惑わされてはならない日経ビジネスオンライン 2009年3月17日(火)

実は特捜だけじゃないんですがね.ガダルカナルになっているのは.だって,脈の取り方も知らない検察官が,捜査して,自白調書を書いて,医師や看護師ににサインを「無理を承知で」お願いして起訴して公判を維持するんですよ.その姿は,航空機はおろか,大砲一つ持たず,島の地図さえ持たず,ジャングルの中をさまよい歩き,餓死するか米軍に殺されるかの二つの選択肢しかない中で,三八式歩兵銃と日本刀だけで米軍陣地に突撃していった兵隊そのものじゃないですか.

参考図書:亀井 宏 ガダルカナル戦記 第一巻-第三巻.光文社NF文庫(労作です.私は一度通読しましたが,また改めて読みたいと思っています)

下記は,いかにして「暴言検事」は生まれたかより.まさに帝国陸軍の教育もかくやと思われます.

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その先輩がいうには「自分はある外国人の被疑者を取調べたときに、千枚通しを被疑者の目の前に突き付け、日本語で罵倒した」と。「こうやって自白させるんだ」という教えを受けました。
当時の上司は筋金入りの特捜検事だった方なのですが、被疑者と検事の間にはいま私が座っておりますような机がありまして、下にはこのようにスキマがあります。上司には「市川君、生意気な被疑者は机の下から蹴るんだよ! むこうずねを蹴るんだよ! 特別公務員暴行陵虐罪をやるんだよ!」と教えられました。それが特捜部のやり方だ、と。
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検察では,こういう「気合い」「精神力」が最大の武器(というかそれしかない)なんですね.だから,ドクターGを藪医者呼ばわりできるんです.神経内科専門医がミトコンドリア病だと言っているのに,それが誤診だなんて公文書で主張するのは,シャーマン戦車に竹槍で突っ込むぐらいの「気合い」がないとできない芸当だってんだよ.

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