(元グラスゴーの佐々木みよ子さんは大切にしていたインコを英国に連れて来ようとして果たせませんでした.その時の苦心談を寄稿してくださいました.)
英国に鳥を連れて行くのは至難の業です。結論から言えば日本でお留守番してもらうのが一番です。それでもどうしても連れて行きたい方のための情報です。
検疫期間:6ヵ月(犬猫と同じ)ただし、途中病気になったりけがをした場合、面倒は見てもらえないばかりか、殺されてしまう可能性もあります。
問い合わせ先:本国のMAFF (Ministry of Agriculture, Fisheries & Foods)へ。日本にある英国大使館ではわからないので、直接、本国のMAFF (Ministry of Agriculture, Fisheries & Foods)に電話するか、手紙を出して聞かなければなりません。FAX、E-Mailは無いそうです。(97年12月現在)
住所:81 Hook Rise South, Tolworth Surbiton, Surrey, KT6 7NF
電話:0181−330−4411。
ワシントン条約による規制があるため、鳥の種類を聞かれるので、英名もひかえておきましょう。
輸送方法:アジア系の航空会社の利用(?)
動物保護の立場から、1992年以降、欧米系の航空会社全てに加え、日本の航空会社全ても鳥の空輸を全面禁止しました。(犬猫は可。鳥は輸送中に6割、貨物室で死んでしまうという理由で禁止。)可能性としてはアジア系の航空会社だけです。(遊々社発行「月刊オールバード」No.60、1992年3月号の37ページのAB
Informationによる。)
ただし、アジア系航空会社全てとは言い切れません。また、客室か貨物室かでも返答は違ってきます。筆者の場合、2羽の中型インコを客室に乗せて運びたいばかりに大韓航空に問い合わせたところ、次のような規則はあるが、鳥の客室での輸送の前例が無いため、丁重にお断りされました。詳細は利用予定航空会社へ直接問い合わせて下さい。
大韓航空の例:鳥を客室に入れる場合、犬猫等の輸送同様、ケージ(縦、横、高さの合計115cm以内)にいれて、前もって予約しておき、別料金を払う。2匹(羽)以上のときは、Economy Classに1ケージ、Firstまたは Business Classに1ケージと言う決まりがあるので2ケージある人は、それぞれのクラスに座席を1席ずつ確保しなければならない。(ケージは席の下に置くため。)また万が一、同じ飛行機に当日、盲導犬が乗る事になったときは、盲導犬が優先で、前もって頼んでおいても、3匹(羽)めにあたる犬猫(鳥)は有無を言わせず貨物室送りということになる。貨物室の空調は、犬猫には安全だが、鳥にとっては、その安全性を保証できず、えさや水は輸送中一切やってはいけなく、籠の中に鳥がいるだけの状態で輸送するため死亡率が非常に高い。