臨床試験教育の場としてのPMDA
旧医薬品医療機器審査センターに入った途端,”ここは学校だ”と私が感じた.臨床試験を学べるのは日本ではここしかないと思った.勉強の材料も,それを吟味する人間も,すべてここに集まってくる.
臨床医がNature,
Scienceを目指すのは,もうさんざんやってきた.その一方で,NEJMやLancetといった臨床のトップジャーナルで日本人著者の占める割合は低
下の一途を辿ったと言われているそのためにはどうするか.まず必要なことは,日本でまともな臨床試験ができる環境を整えることだ.そのためにPMDAがで
きること,やらなければならないことは山ほどある.
私は,神経学をあちこちで教えているが,臨床試験について,実は,神経学以上に教えたいこと,話したいことがたくさんある.そういう私を,どうすれば生かせるか,誰も考えてくれるわけではないから,自分自身で考えよっと.
”臨床試験教育の場としてのPMDA”じゃなくて,”臨床試験教育者としての池田正行”ってこと.
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