日医に悪役がお似合いな理由
−「かかりつけ医」が患者を騙す?−
患者さんあっての医師会なのに,その患者さんに対するpublic relationsが組織として全くできていない.その結果,しばしば「ヒール」役を割り当てられてしまう.もったいない.PRといっても,決して難しいではないし,電通に高いお金を払う必要もない.何しろ,個々の医師会員が,win/winの医師・患者関係を持っているのだから,組織としての医師会が一般市民に対してPRができないわけがない.
麻疹対策マンガ 日医がたとえばこの在野の描き手( 本人は決して意識していませんが,日医の応援団を買って出てくれている)を支援すれば,マンガという媒体を通して社会全体のワクチンリテラシーが向上するばかりではない.同様の活動を繰り返し,継続することにより,医療者の,そして世間の医師会を見る目も変わり,会員が誇りを持てるようになり,会員増にも結びつく.簡単なことだ.
なのに,エパデールTのOTC薬移行など,ほんとどうでもいいことに言い掛かりをつけるから,「こいつらほんとに救いようがない.永遠の悪役がお似合いだ」.誰からもそう思われてしまう.
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城守国斗委員(日医常任理事)は、薬剤師が全患者にセルフチェックシートを活用しているのか疑念があると指摘した上で、「生活習慣病薬をOTC薬にすると、飲んだら治るという誤解を生じさせ、生活習慣をコントロールする上で問題が多い」(「エパデールT」のOTC薬移行、異例の“差し戻し” 日刊薬業 2019/3/22)
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↑ エパデールを飲んだら病気が治るなんて思っている患者がいるとしたら,それはあんた方の教育不足,もっとわかりやすく言えば,「エパデールを飲んだら病気が治る」と,「かかりつけ医」を務める日医の会員が患者を騙しているからに他ならない.
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