死期を知らせる猫:オスカーという猫の1日を読んで、犬に尿のにおいを嗅がせて膀胱癌の診断云々がBMJに載っていたのを思い出した。
オスカー君による死の診断の感度、特異度、また、他の猫との比較試験をやっても、NEJMではフルペーパーにはならないと思ったのでperspectiveに留めたのだろうか?
人間には死に神役は許されないが、猫ならば許せるというメンタリティの背景には何があるのだろうか?人間の誤診は許せないが、動物の誤診なら許せるとすれば、それは人種差別ならぬ動物種差別か?
そもそも医者の診断は、猫の判断以上にわけのわからないプロセスだ。ブラックボックスという点では,神経内科医によるパーキンソン病の一撃診断とオスカー君による臨死判断の間に大差はない。
そもそも、名人芸(別名、”動物的”カン)とは、得体の知れない情報を入力して、得体の知れない処理をして、どういうわけか辻褄の合ったアウトプットを得ることだ。
この、”得体の知れない”というのが、また面白いところなので、
”重症患者予知のためのお告げの研究”、どなたかやってくれませんかね。