既に1月13日にグローバル・ピークアウト
日本でも早ければ1月中、遅くとも2月中にはピークを迎えその後は収束に向かう

Worldometerのデータでピークアウトを判定
左の図は毎度おなじみWorldometerのトップページにある世界全体での検査陽性者数の日時推移を示した棒グラフです(クリックして拡大)。最新の2022年1月17日はピークから明らかに低下していること、そして青の7日移動平均線が突然折れ曲がっていることがわかります。これだけでもピークアウトは明らかなのですが、それを実際に数字で見てみたのが右の表です。
    ピークは1月13日でその後4日連続で検査陽性者数は着実に減少し1月17日にはピーク時の63%になってしまいました。南アフリカのピークが2021年12月17日(7日移動平均線による)でしたから(南アフリカの検査陽性者数推移)ですから、それからわずか4週間の遅れで世界全体もピークを迎えたことになります。
    さらに2022年1月17日時点でのNewly Infected vs. Newly Recoveredのグラフでも、新規検査陽性者のボトムと新規回復者のトップの差はどんどん縮まっていますから、後は待望のゴールデン・クロスを待つばかり。

日本のピークは?収束は?
    地球全体で勝負あったのですから日本が例外であろうはずがありません。そこで気になるのがオミクロン流行が遅れた日本のピーク/収束はいつになるのか?です。先発組の南アフリカ、ナイジェリアを見てみると、流行開始から3週間余りでピークとなり、ピークから1ヶ月余りでほぼ収束(検査陽性者数がピーク時の1/5)を迎えています。単純に合算すると流行開始から2ヶ月でほぼ収束するわけです。一方サハラ以南のアフリカ諸国より流行開始が遅れた西欧諸国では、デルタ波のテーリングの影響でオミクロンの立ち上がりが非常に読みづらいのですが、おおむね流行開始からピークまで2ヶ月かかっているようです。日本がどちらの経過を辿るかですが、今年に入ってからの検査陽性者の激増ぶりは明らかにアフリカ型です(日本の検査陽性者推移)。すると、より楽観的なアフリカ型シナリオでは今月中に、より悲観的な西欧型シナリオでも来月中にはピークを迎え、その後立ち上がりよりやや穏やかな速度で収束に向かうことになります。
    その判断の頼りになるのも、やはりWorldometer。検査陽性者数の7日移動平均線と検査陽性者数の変化の様子、そしてこれも毎度おなじみNewly Infected vs. Newly Recoveredのグラフです。これさえ知っておけばテレビや新聞が垂れ流すデマに惑わされることもありません。

新コロバブルの物語
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